方法序説
https://gyazo.com/e9c8444fc34b944802a13aae8a9b0695
1637年にフランス語で書かれた
「理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話(方法序説)。加えて、その試みである屈折光学、気象学、幾何学。」
哲学的な考察に関しては後に「省察」でまとめられるが、この書籍では考えがどのように生まれてきたのかの流れが語られる 6つのパートに分かれている
第2部
「その頃私はドイツにいた」から始まる
4つの規則
私が明らかに真だと認めるもの以外は何も真として受け入れない
難問を小部分に分割する
最も単純な問題からはじめて、一歩ずつ最も複雑な問題に進む
全体を見直して、何も見落としていないと確信すること
第3部
3つの格律
国の法律と慣習に従う
どんなに疑わしい意見でも、一度決めたら一貫して従う
森の中で迷子になった時に、留まっていても行けないし、あっちに行きこっちに行きしても行けない。一つの方向を決めたら、その決定に従って進み続ける。大した理由なしに方向を変えてはいけない。
運命より自分に打ち勝つ。世界の秩序より自分の欲望を変える。
我々の力の範囲内にあるのは我々の思想だけ。
そして旅に出る
第4部
「真理」なるものが存在するか考えるために疑わしいものを捨ててみた話
感覚は疑わしい
論証は疑わしい
夢と区別のつかないものは誤りだと仮定しよう
そこまで懐疑的になっても「考える主体」が存在することは否定できない
「私が考えるのをやめるだけで、私が存在したと信じるいかなる理由もなくなる」
この考える主体として「魂」の概念、そしてその理性の拠り所として「神」の概念が生まれるとした
この概念の理解に感覚を用いようとするのは、音を聞くために目を使おうとするようなもの
人間は疑いを持つので完全ではなく、しかしより完全なものを考える、これはもっと完全なものから学んだに違いない、と言う論理で「人間の魂」よりもより完全な存在概念を生み出す
第6部
「3年前にこれらのことを書いたんだが、ガリレオによる自然科学の一意見が宗教裁判で否認された。特に有害な内容があったとは思わない」と言う趣旨の話から始まる