文明に対する罪
文明が進歩することを良いとする価値観では、文明の進歩を妨げる行為は罪となる
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この発想は、人間は他のものに比べて尊いものだという暗黙の前提を置いている
一部の人間が文明を損ねる行為をした場合に、その人間を尊重すべきかどうかは自明ではない
例えば「アイデアを殺す」ことは現代では「人間を殺す」ことよりも気軽に頻繁に行われている
もちろん現代人は「人間を殺す」はよくないことだと認識している
気軽に人間が殺されていた時代、人間を殺すことを今ほど良くないことだとは思ってなかった
今「アイデアを殺す」ことを気軽にやっていることが、後世から見ると常軌を逸した野蛮行為である可能性がある
現時刻の価値観に過ぎない「倫理」によってアイデアが殺される行為は、ある時点での「特定人種は優れたものである」という思想によって人間が殺される行為と違うのかどうか自明ではない