持ち込み可テスト
@yamada__asuka: 学部生の講義科目でペーパーテストで採点していた科目,一度「持ち込み可」にしたら,最高点も平均点も前年度より有意に下がったんです。現実として,「知識は必要なときに調べればいい,記憶は必要ない」とはならなかった @yamada__asuka: 「持ち込み可」にしたら,得点分布の山が平均点付近で高くなり,低得点方向の裾野が小さくなるかと思っていた。それが平均点も,まして最高点も下がるとなると,「持ち込み可」に妥当な教育効果があるとは判断できない,となった次第 @yamada__asuka: @HandsomeKinoko A3紙を渡し,裏表を好きに使い作成したまとめを持ち込み可,としました。出題内容は,知識と活用を問う①用語解説,②歴史的経緯の整理,③ある条件下での計画提案,持ち込み可の際には③の比率を高めました。①>②>③の順に知識重視です。しかし①でも正答率が下がりました まあもちろんテストの設計にもよるだろうけど
「知識の書かれたものが手元にある」ということと「知識を活用できること」は別物ということかと
学生さんがそれを理解していなくて「準備をしなくても、答えの書かれた教科書などを持ち込めば回答できる」と思い込んだ
しかしそうはならなかった
考えればわかることだと思うのだが、もし「教科書が手元にあればそれを活用できる」がTrueなら、大学に通ったりせずに教科書を買えば済む
学びについてのメンタルモデルの違いかもしれない
「知識を所有すること」だと思ってると、知識の書かれた書物を所有すればOKなように思ってしまう
「必要に応じて知識を取り出せるよう訓練すること」が正しい
小学校〜高校のテストが持ち込み不可なせいで前者のイメージがついてしまう?
このケースはコピーすらしてない