意思決定の仕組みによるチームのパフォーマンスの違い
二つのチームを無人島に送った。チームAでは、各人が必要だと思ったことをなんでもやった。指示を下すリーダーは生まれなかった。このチームは食料を自給し、小屋を作ることができた。チームBでは行動のためにグループ全体のコンセンサスが必要となった。コンセンサスに至ることはなく、食料を食べ尽くしてしまった。
先に予防線
僕はこのエピソードを男女の違いに帰着するのは適切ではないと思う
男性も女性も両方のパターンの活動をすることがあるのを何度も見てきた
そもそもこの事例は娯楽目的のテレビ番組であり、面白くて印象的なストーリーになるように切り取られている
「意思決定の仕組みによるチームのパフォーマンスの違い」という視点で見るのが面白いと思う 必要だと思った行動を個々人が勝手にやるチームA
命令を下すリーダーはいなかった
事前にコンセンサスが必要だと考えたチームB
グループ全体のコンセンサス無しには何もすることができなかった コンセンサスが得られることは一度も無かった
コンセンサスというモンスターに事前の許可を得なければ行動できない状態に陥ってしまった
なのでそのフェーズの具体的なやり取りを観察したいけど、ネット上にないからできない(オランダ語だし)
「動かない側に倒れてしまった場に少数の動く人を導入しても、その人たちが酷使されるだけ」というのは教訓だな
何年か前、フェミニストのルームメイトとオランダ版の『サバイバー』を見て面白い経験をした。この番組は、二つの島に女だけのチームと男だけのチームに別れて、それぞれでサバイバルをするというものだった。フェミニストのルームメイトは、俺や他の学生達にこの番組について何週間も前から喧伝していた。彼女によると、「家父長制の悪から無縁の、女性によって治められた社会がどのようなものであるかを、この番組は見せてくれるでしょうよ」ということだった。
そして、始まった。ああ、番組はそれを見せてくれた。
番組はまず両グループがそれぞれの島に降ろされ、いくらかの食料や装備を渡され、あとは自力で生き残ってくれというものだった。両方のグループでまずチームの体制をどうするかで口論が起こった。それから男達は彼らが必要だと感じたことを何でもやっていくことにした。そこには命令を下すリーダーはいなかった。狩り、採集、漁が必要だと感じた男達はそれをやった。別の男は砂の上に座るのにうんざりしてベンチを作り始めた。他の男達は小屋を建てた。その小屋は徐々に大きく発展していった。別の男は毎晩調理をした。男達の島には数日の内に、小綺麗な文明が出来上がっていて、生活は日を追うごとに少しづつ豊かになっていった。
女達も同様にルーチンに落ち着いた。タオルを乾かすための物干し竿を掛けた後は、日光浴と口論を始めた。男達とは違い、女達はグループ全体のコンセンサス無しには何もすることができなかったからだ。そして12人の女達の間でコンセンサスが得られることは一度も無かった。続く数回の放送の間に、女達は最初に与えられた食料を全部食べつくしてしまった。暴風雨で何度もびしょ濡れになり、砂ノミに喰われ、どんどんみじめになっていった。一方男達は非常に満足していた。もちろん意見の相違もあったが、それらは徐々に解決されていった。
これをフェミニストのルームメイトと見るのは最高だった。彼女も始めのうちはこの男島と女島の違いをなんとか正当化しようとしていたけれど、その主張も段々弱くなっていった。結局、番組側が助け船を出すことを決めた。女達を助けるために、3人の男達が選ばれ女島に行くことになった。その代わりに、3人の女達が男島に行くことになった。この回を見ていた時のフェミニストのルームメイトの顔はプライスレスだった。
選ばれた3人の男達も当然有頂天になっていたんだけど、彼らが女島に到着し女達に迎えられるまでだった。
「小屋はどこだ?」
「小屋なんて無いわ」
「食料は?」
「全部食べちゃったわ」
それで結局3人の男達は犬のように働くことになった。彼らが最初の数週間のうちに試行錯誤して得たスキルを使って、小屋を建て、魚を捕った。女達にも食料探しをしてもらおうとしたが、女達は文句を言って日光浴を続けた。
男島に送られた女達3人は喜びに満ちていた。食料もあるし、雨風をしのぐ小屋もある。男達からはチヤホヤしてもらえる。彼女達もまた日光浴を続けた。
これこそが家父長制だ。元ルームメイトはフェミニストをやめたよ。
原文はなぜ家父長制が史上最高の社会制度なのかという記事についたコメントの一つでredditにも転載されている。
原文はサイト閉鎖している
Hi guys, thanks for all the comments and upvotes. I did a bit of googling to try and find the old episodes on youtube. The program is called 'Expeditie Robinson' broadcast in 2002. All of the stuff I described above happened in episode 1-3. Unfortunately, only episodes 3+ are on youtube. E3 shows what happens when a few men are sent to the women and a few women are sent to the men. The highlights is min 8-10 where the men slump at the wreckage of the female island while the women are delighted to be at the men's island. You don't have to speak Dutch to understand what is going on - body language says everything.(適当意訳 みんな、沢山のコメントや賛成投票ありがとう。ちょっとググってこのエピソードをユーチューブでみつけたよ。「Expeditie Robinson(オランダ版サバイバー)」の2002年に放送されたものだよ。上で書いた話はエピソード1から3にかけてなんだけど、ユーチューブにあるのはエピソード3だけだね。エピソード3では、数人の男性が女性のチームへ、数人の女性が男性のチームへ送られる回なんだ。ハイライトは8分から10分、男性チームの島で女性たちが喜ぶ一方で、女性チームの島で男性たちが落ち込むところだね。オランダ語がわからなくても何が起きてるかボディ・ランゲージでわかると思うよ。)
サバイバーという番組をご存じない方は、元記事を読むと2つ誤解する部分がありそうです。
島でのサバイバル生活が目的だと誤解する方もいるかもしれませんが、ちょっと違っていて、参加者の目的は最後の一人になって賞金を獲得することです。
たとえば男性チームのメカニックが率先して家を作り出したら、他のメンバーも遅れを取らないように貢献度を示すような(追放されないような)行動を取り出す、とか考えられます。
一方で、サバイバル経験のない女性陣が集まっている状況であれば、むやみにサバイバルしようと張り切って悪目立ちするよりは皆と一緒に日光浴しようか、となるのかもしれません。
これは、男性だから女性だからというわけではありません。状況に応じてゲームとしてどうするべきか、という話です。
いずれにせよ、単純なサバイバル生活とは前提条件が違うわけです。というか、そもそもテレビ番組ですし……。
サバイバーではチームシャッフルがあります。「女達を助けるために、3人の男達が選ばれ女島に行くことになった」というよりは、制作側が番組が盛り上がるタイミングでチームシャッフルを行った、という方が正しそうです。
アメリカ版サバイバーを何シーズンか観たことがある私としては、やはり演出・脚本ありきのテレビ番組を元にどうこう言っても説得力がないかな、という感想を持ちました。