情報を既知のカテゴリーに収める整理は新しい発見を遠ざける原因になる
そのときそのときに必要なアウトプットのために、スナップショット的なツリーを作ることはあっても、全体として綺麗に整理された状態を保つということにはこだわらない。かつて、野口悠紀雄氏が「「超」整理法」で書いていたように、探すための分類・整理は結果的に徒労に終わることになるし、整理は情報を既知のカテゴリーに収めることになって、むしろ新しい発見を遠ざける原因になってしまう。 「発想と呼ばれるものの多くが、この強制的な単純化から生まれてくる」という仮説が、確かにそうかもと思わせる一方、拙速な整理が、結局のところ既知のカテゴリーに立ち返ってしまう原因になるのではないかという予感もある。何か新しいことを発見するために、カテゴリーは結果として横断されなければならない。