幸運と名声
名声への欲求が人間の優れた部分から湧き出るかどうかは疑問。人に知られなくても怒らないことをよしとする方がしっくりくる。まあ名声への欲求が偉業を生み出したり怪物を生み出したりするのは納得感ある。 「名声」という言葉の解釈が違うのか。現代を生きる人すべてからの賞賛は求めていない。「量ではなく質で勝負しろ」にそう書かれている。むしろ賢者は不死身と書いているので、時を超えた名声のことを考えているのだろう。 x
一方は気まぐれであるが、他方は永続的である。一方は羨望に対抗し、他方は忘却に対抗する。幸運は望まれ、時には助けられ、名声は獲得される。名声への欲求は人間の最も優れた部分から湧き出る。それは、昔も今も巨人の妹であり、恐ろしい怪物か輝かしい天才か、常に両極端なものである。