差別
大学で初めて差別について勉強した。初めての授業は「この社会には差別があります。人は、差別がある社会に生まれ育ったら、必ず差別的になるものです。私もあなたも、この社会に誰も差別的でない人などいません。この授業が目指すのは、自分の中の差別心に気付くことです。」という言葉で始まった。
よくある「差別をしてはいけない」「差別を見かけたら注意しよう!」なんて綺麗事ではなく、「あなたも私もみんな誰かを差別をしているのだ」という「良い子」だった私にとって衝撃の事実から授業が始まったおかげで、私は自分の中の差別心にようやく向かい合えたと思う。
あの授業を受けていなかったら、きっと私は自分を善い人間だと信じて疑わず、誰かに差別だと咎められても「何が差別なんだ、私が差別をしているわけがない。」と怒っていただろうと思う。でも、差別をしない人間などいない。私は自分が差別していることを受け入れ、正していかなければいけないのだ。