小事省事
座右の銘は「菜根譚」の中から「不如省事(事を省くにしかず)」を見つけた「省事」
小さなことは省くのがよい、という言葉
「小さなこと」であるかどうかの判断が難しい。
例えばゴミをゴミ袋に入れることは「小さなこと」か?
西尾の観測によれば、偉い先生は率先してゴミを片付ける。
これはある種トートロジー的。 立場が高いにもかかわらず率先してゴミを片付けるような先生を見て、周りの人が好感を持つことによって、その先生が「偉い先生」にクラスタされている。
偉い先生が率先してごみを捨てることによって、周りの人が「先生にそんなことをさせるわけには」と考えて、率先してごみを捨てるようになる。「環境に気を配って改善する」という活動を、命じるたり教えたりすることなく自発的に創発させる。高度な教育技術。
逆に「俺は立場が高くて偉いのだからゴミは捨てないのだ」という人がいたら、それは滑稽であって「偉い先生」ではなく「偉そうぶってる先生」だ。
ゲーテ「大事を小事の犠牲にしてはならない」
こちらは重要事項を優先している。
ゴミを捨てるより大事なことがあればそちらが当然優先されるだろう。
つまり、他に優先すべきことがないからゴミを捨てたと考えるべきか。