対立は恐れずに活用すべきエネルギー
引用(オードリー・タンの発言より)
“But there’s also a different kind of thinking. This is fire on the ground, and you might think, ‘Oh, there’s oil underneath; I should drill to get the energy source.’ So, not being afraid of conflict, but harnessing the conflict…”
(意訳)
「火が燃えているのを見たら、普通は火事だといって消そうとするけれど、
実はその下に石油があるかもしれない。そこからエネルギーを汲み取れるかもしれない、
つまり 対立は恐れずに活用すべきエネルギー だ、という考え方もあるんです。」
解説(日本語)
対立=“消すべき火” ではなく、“新しい価値を生む燃料” と捉える姿勢が大切だ、という趣旨の例え話です。
従来、対立や衝突は「避けるべき・鎮めるべきもの」と考えがちですが、台湾の事例では「対立をデモ(解決策の実装)につなげる」 ことで、かえって社会の新たなエネルギー源に変えてきたという発想があります。
具体的には、「ただ抗議する(protest)」だけで終わらず、「何が問題で、どう解決するかを見せる(demonstrate)」段階まで踏み込むことで、政府や他の参加者と建設的に橋渡し(co-creation)が生まれる。こうした「対立を恐れず、活用する」手法が成果を上げている、という文脈です。
要するに、「問題点を指摘して終わりではなく、対立を起点に『では実際にどう解決できるか?』を示していくことで、社会に新たなエネルギーや価値が生まれる」 という考え方です。