嫌しらず
namecatbeliever この話題ばかりで申し訳ない。そして何度もツイートした内容だけど、昔、とても好きで好きで付き合いたくて頭がおかしくさせてもらっていた女性とデートで電車に乗ろうとしたとき、その人に怒られた。 「今、おばあさんが乗り込もうとしたの、見えなかったの? なんで順番抜かすの?」
namecatbeliever 俺、見えてなかったのだ。物理ではなく精神的に、電車に乗り込むお婆さんが、まったく目に入ってなくて、脇をするりと、すり抜けるように電車に乗った。それを、好きで好きで好きな女性にたしなめられた。 その時、俺、多分、とてもにやにやして、真摯に聞けてなかった気がする。
namecatbeliever ただひたすら、恥ずかしい、つらい、と思って、何か言い訳も口にした気がする。女性はちゃんと「そういうのは嫌だ」と怒ったが、それに対して、いわいる「嫌しらず」な態度を取ったような記憶がある。 ここで、相手の「嫌」を自分が認識したら、俺は一生、相手に「嫌」を言われるのではないか。 namecatbeliever 絶対に引けない、みたいな感覚になっていた気がする。嫌を認めたら、自分は無限に嫌なところがあり、すべてそれを受け入れなければいけないのか、と。その指摘をされたくない。自分がダメなところを、他人に、よりによって、好きて好きでたまらない女性に指摘される。完璧じゃない自分が見透かされる。 namecatbeliever もう、狂ったように「嫌しらず」していた気がする。無視したり、別の話題にしたり。そのときの、女性の顔をずっと覚えている。俺、何てことしてしまったんだろう。そもそも、おばあさんが見えてない、無視して電車に乗り込む、自分の精神のがさつさもひどい。こんな男が、女性と幸せになれるわけがない namecatbeliever でも怖かった。ここで非を認めたら、未来永劫つっこまれる。完璧な自分として胸を張れない。女性の前に立てない。話せなくなる。怖い。せめて、自分自身を奮い立たせ、無視して、無かったことにして先に進めないと、とても人と堂々と話せない。自分に欠点があるのが絶対に嫌だ。見ないでくれ、欠点を。 namecatbeliever 自分のいいところだけ見て欲しい。自分のダメなところは、俺と同一化して、慣れる、ないしは、おまえがフォローしてくれ、俺はずっと完璧だ。俺は自分を直さない。完璧にするのはあなたなんだから、あなたの怠慢だ。 俺は、お前が好きなんだぞ。
なのになんでお前は俺の欠点を指摘する。
許せない。
あと「好きになる」と、同化して、身内の気持ちになってしまう。だから、欠点を指摘されると「は? 意味が分からない。お前は俺なんだからお前が何とかしろよ。俺は完璧なんだから完璧じゃないのを指摘するなよ、間違ってるからそれ。」って思っちゃうかもなあ。
「普段俺は自虐して笑いを取るのが俺の芸風で、俺はそうやって自虐して生きてきたんだから、俺という身内になる君は、当然俺の自虐と同じような扱いで、ぞんざいに扱うけど、それは身内だからこそで、これこそが本物愛だからね」
みたいなマインドだった頃があった。
namecatbeliever 自虐笑いが得意で、よく目上の人間のイエスマンとして仕事をし、仕えた上司に蹴られたり殴られたりパシられつつも「お前は優秀だ」と首の下を撫でられたりしていたので、我、とても人当たりはよかった。仕事の評判もとてもいい。 それが、ひとたび身内になると、その暴力(精神込み)が身内に行く。
namecatbeliever 俺、モラハラだったんだろうなあ。そんな私と6年間付き合った元恋人は、今思うと辛かっただろうなあ。いや、今でも許せないところがあるからあれだけれど。 でもその、私の許せなさの原因となるところは、きっと俺にも原因あっただろうなあ。
「嫌しらず」体験を言葉にするとこんな感じかなあ。
sinatuhiko613 興味深かった。悪しき点を1を認めてしまうとその背景にある100を見透かされてしまうような感覚があり、その1を「無かったこと」にしたいという心理。好きな相手の前では欠点の無い自分でいたかったから、という気持ちはとても理解できる。 ただ、相手からするとその1は無かったことにはならず、むしろ1の欠点に加えて「それを認めようとしない」という2つ目の欠点に繋がっていってしまう。それらは消えることなく、100個目の欠点まで数珠繋ぎだ。
これを断ち切る方法がひとつだけある。非を認め、改めること。至極簡単で、また難しいことだとも思う。
ツイ主さんのパターンで「嫌しらず」をしてしまう人に知ってもらいたいのは、欠点があることや非を認めることは決して無様ではないということ。それどころか、「自分の欠点を認めて改められる人」というプラスに転じる。
恋愛も結婚も、自分を良い方向に変えていける人かどうかが極めて重要だと思う。もちろんお互いに、だけど。
一点付け加えるなら、そういう心理の相手に向かって「好きな子の前ではかっこいい自分でいたかったんだよね、プライドが邪魔しちゃって素直になれないんだからしょうがないよね、ヨシヨシ」ってしちゃいけないことかな。
ツイ主さんはどうやってそこを脱却して、過去の自己分析ができるに至ったのかな