大勢に話すのではなく一人に話して大勢に聞かせる
(西尾の意訳) 良い人の語り方は、人がたくさんいても、一人に向かって話す。そして他の人も自然とそれを聞く。 ysaito8015: 徒然草 五十四段...? / "よき人の物語するは、人あまたあれど、一人に向きて言ふを、 おのづから人も聞くにこそあれ。よからぬ人は、たれともなく、あまたの中にうち出でて、 見ることのやうに語りなせば、みな同じく笑ひののしる、いとらうがはし。" 現代語訳
人格者であれば、大勢の中で一人に向かって話しても、周りの人まで聞き入るであろう。人格者で無い人は、目立ちたい根性を丸出しにして、座の中に割り込み、作り話をいかにも見たように脚色する。つられて一同、ゲラゲラ騒ぐのはやかましくて困る。