合同会社型DAO
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合同会社型DAO
https://note.com/akihisa_shiozaki/n/n69fbfd11796a
2024年4月22日より、日本で合同会社型のDAO(分散型自律組織)を設立することが可能になります。
nishio 「2024年4月22日より、日本で合同会社型のDAO(分散型自律組織)を設立することが可能になります」を見てよくわからないなと思ってる人、多分「2008年から日本で一般社団法人を設立することが可能になりました」もわかってないけど15年間特に問題なかったんだから別にそのままでいいんじゃないかと思う
nishio 僕もたまたま一般社団法人の理事になったからどういう仕組みなのか勉強したんだけど、自分で作るか運営サイドに回るかする時にしか必要ない知識だと思った
X/Twitterでの議論
claude.icon合同会社型DAOについて、さまざまな視点から考察されていますね。主な論点は以下のようにまとめられます。
1. なぜ民法上の組合ではなく合同会社が選ばれたのか
無限責任の回避、法人格の必要性、パススルー課税などの点で組合の方が適しているのでは、という指摘
一方で、合同会社の社員権スキームによる資金調達の利点、定款自治の可能性など合同会社のメリットも
2. DAOに法人格は本当に必要か
自律的に運営されるべきDAOの本質から考えると法人格は不要では、との意見
他方、対外的な活動のしやすさから法人格が求められる面もあるのでは、という見方
3. 制度設計の背景にある意図
ルールメイキングの議論で「法人DAO」ありきだった経緯への疑問
一方、まずは経済活動の実態を作ることが優先され、自治DAO法制への布石になるのでは、との見方も
4. 無限責任を本当に恐れる必要があるか
適切に設計されたDAOなら無限責任が問題になることはないのでは、との指摘
他方、一般の人の心理的な抵抗感は無視できない、という意見も
法的な論点と、DAOのあり方についての本質的な議論が交錯する中で、合同会社型という現実解が選ばれた背景について、さまざまな角度から考察が行われている印象です。DAOのあるべき姿とそれを実現する法制度設計のあり方について、活発な議論が続いているのが興味深いですね。ご紹介いただいたツイートを通して、その一端に触れることができました。
noly_sugii 合同会社型DAOについて、勉強していたのだけど、調べれば調べるほど分からなくなったり、納得しにくいところが出てきたりする。
日本法に則ってDAOを組織できるしようという試みは至極真っ当だと思うのだけど、受け皿を「民法上の組合」にしなかったのはなぜだろうと思った。
DAOに法人格は必要ないだろうと思うことが1点。
利益分配したとき、法人税はかからず、パススルー課税になることがもう1点。
組合契約でトークンの保有数に応じて意思決定をできるよう決めることができるのがもう1点。
構成員に無限責任が生じるのがデメリットになりうるけど、スマートコントラクトが中心となるなら「DAOが債務を負う」という事象は生じることが無いのではないか?と思うのが1点。
どれをとっても、合同会社型DAOよりも柔軟性があるように思う。
どうやら、DAOのルールメイクハッカソンというのがあったようだけれども、そこで、DAOに法人格を持たせたい。という声が多数あったようだ。
だけれども、DAOに法人格いるか?
たしかに、合同会社の方がなじみあるし、わかりやすいんだろうが、そもそも、DAOだよ?
その、ルールメイクに携わった人たちは従来型の組織論から頭が離れてないんじゃないか?
知り合いが多くルールメイクにかかわっているみたいだけど、どうも違和感がぬぐえない。
noly_sugii と、文句言いながらも、合同会社型DAOの方が、外から見て運営実態分かりやすいから、納得しやすいんだろうな。。。と思う。
shogochiai ・合同会社の社員権スキームが電子記録移転権利に該当していた状況の事実上の緩和
・クレジットカードやドメイン等の組織としての取り回しの改善
これだけでもメリット大きいので後の枝葉はフェーズ論として目を瞑ってます
noly_sugii それらのメリットをつくるのが、民法上の組合とか、権利なき社団では、難しかったんだとすれば、LLPでも良かったんでは?とおもうのです。
僕は、DAOに一番重要なことは「パススルー課税」だと思っています。
shogochiai 合同会社の社員権スキームは合同会社にしかできません
また、自治DAOではパススルー課税を避けたいと個人的に思っていて、自治会で議決した予算を構成員が引き出したら課税対象となる状況は避けたく。
noly_sugii 社員権でなければならなかった理由を教えていただければ、理解できるかもしれません。
有価証券という形をとらずに、初期原資としてお金を拠出できる器を取りたかった。ということですかね?
shogochiai その理由については誰も説明できないのかなと思います。「成り行き」と思います。もっと具体的にいうなら自民党のレク(DAOハッカソン)の時点で「法人DAO」と決めうちで方向性が決まっておりました。
私は法人DAOには興味がないので自治DAO法制へのステップとしてしか捉えてませんが。
noly_sugii なるほど。
自治DAOであれば、権利能力なき社団が一番しっくりくるんですよね。そこで、口座等の問題が出てくるんであれば、権利能力なき社団を印紙税だけで人格登記できるようにすればよかったのに。とは思います。
shogochiai > 自治DAOであれば、権利能力なき社団
同意です。
> 〜すればよかったのに
法人DAOにリソースが偏ってる関係上、自治DAO法制はだいぶ後になります。というか、放置されるかも。何事も経済回さんと始まらん感じです。
noly_sugii 合同会社をビークルとしたい理由がなんとなくわかってきた。
やっぱり、有価証券まわりの取扱い規制のあたりの優位性がありそう
資金調達の手段としての合同会社の社員権スキーム | オリエンタル法律事務所
shogochiai こういうハコでSPC的にお金集めてトークン持たせるのはどうです?
https://paper.dropbox.com/doc/UrashibuDAO--CO2wTDqHxqJmPe8EkbAZPsP1Ag-sL618WiTUnfa0Y56GB5Ir
noritaka_okabe 民法上の組合は無限責任なので不特定多数が出入りしやすい形にならないと思います。
法人化するのは許認可や自治体との契約を考えての選択です。
その代わりバススルーのメリットは無くなりますね。
noly_sugii 僕は、無限責任はそんなに大きな枷にならないと思っているのですよ。
契約のことが問題なのだったら、LLPを使えたでしょ。有責任だし、パススルーだし。
しかしまぁ、LLPには、存続期間ってやっかいなものがありますから、それはそれでまた別の問題でしょうけど・・・。
noritaka_okabe 無限責任は気にならない人と、とても気になる人がいて、とても気になる人の方が数は多いという話だと理解しています。
起業家は大体気にならないでしょう。
noly_sugii それは、言葉のイメージだけで、むやみにおそれてるのだとおもいます。
そもそも、無限責任が生じるタイミングというのは精算するときだけで、途中で生じることはないので、DAOをまっとうに作れれば、その性質上、精算のタイミングなんて訪れないはずだし、むしろ、最初から組織を持続可能な仕組みで設計してれば、運営母体なんてなくなったって動くはずなのがDAO本来の姿なんです。
だから、そうじゃないリスクがあるとすれば、それはDAOとは呼べないんじゃないんじゃないかと思ってます。
おそらく、そのような自律的にマネジメントするスマートコントラクトのような機構を持たない。ガワだけのなんちゃってDAOをスコープに入れて考えるから、そういうリスク背負わないといけけなくなるのではないですかね?
noly_sugii ですので、合同会社にする必要があった本意は、無限責任を回避するためとは別のところにあったのだろうと思います。
例えば、合同会社の社員権なら既往の法をいじらずとも、証券業の法律に触れない範囲で、一定規模のお金を私募で集められるビークルになり得るとか、そういうことです。
noly_sugii あとは、定款自治が可能とか。