写経は補助輪
エンジニアの知的生産術 第4版に向けての修正
結果:
25分でたとえば5ページ写せたとします。教科書が300ページなら、全部を写経するのに25時間かかる見積もりになります。この見積もりを見て、あなたは「25時間かけなければいけない」と思ってやる気をなくすかもしれません。しかしそれは間違いです。
写経は目的ではありません。目的は、あなたが教科書を理解できるようになることです。写経は自転車に乗れるようになるまでの補助輪のようなものです。本を読んでさっぱりわからない状態は、自転車に乗って倒れてばかりで前に進めない状態と同じです。補助輪を付けることで前に進めるようになります。そして、補助輪付きで走っているうちに自転車に乗る技術が向上し、補助輪なしで走れるようになります。
読んでも理解できない本を漠然と眺めても、何かを得たという実感が得られません。一方、写経をすれば、あなたの書いたものが形になって残ります。こちらの方がやる気を維持しやすいです。ゴールを明確にすることの効果です。そして、25時間後をゴールにするのではなく、25分後をゴールにする方がやる気を維持しやすいです。「チュートリアルはゴールを近くする」(10ページ)で学んだ、ゴールを近くすることの効果です。
写経をしているうちに、どんどん効率的な学びができるようになり、写経の必要性を感じなくなってきます。なぜ写経を補助輪にたとえたのかが実感できるでしょう。補助輪は、あなたが「もう補助輪は必要ない」と思ったタイミングで外してかまいません。つまり、あなたが写経する必要がないと思ったタイミングで写経をやめてよいのです。
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エンジニアの知的生産術 第3版 p.27
25分でたとえば5ページ写せたとします。教科書が300ページだったら、
ざっくり25時間写経すれば全部を写し終わります。写経に不慣れな人はこ の25時間という見積りを見てひるむかもしれません。それは「25時間かけ
なければいけない」と無意識に思ってしまうからです。25時間かけなけれ
ばいけないわけではありません。写経は自転車に乗れるようになるまでの
補助輪のようなものです。本を読んでさっぱりわからない状態は、自転車 に乗って倒れてばかりで前に進めない状態と同じです。補助輪を付けるこ
とで前に進めるようになるわけです。そして、補助輪付きで走っているう
ちにどんどん自転車に乗る技術が向上し、補助輪なしで走れるようになり
ます。
「あなたが効率的な学びをできない最悪の場合でも、25時間写経を続け
るれば教科書を1冊写したという実績が得られる」という見積りができるこ
とで、漠然と「読んでもさっぱりわからないけど頑張って学ばなきゃいけな
い」と思っている状態よりも、やる気を維持しやすくなります。ゴールを明
確にすることの効果です。これによって学びを前に進めることが目的です。
写経は手段であって目的ではありません。そして25時間後をゴールにする
のではなく、まずは25分やってみるのです。「チュートリアルはゴールを
近くする」(10ページ)で学んだ、ゴールを近くすることの効果です。やっ
てみると、どんどん効率的な学びができるようになり、写経の必要性を感
じなくなってきます。なぜ補助輪にたとえたのかが実感できるでしょう。
あなたが「もう補助輪は必要ない」と思ったタイミングで外してかまいませ
ん。もう写経は必要ないと思ったタイミングで写経をやめてよいのです。
一旦分解・修正
25分でたとえば5ページ写せたとします。
教科書が300ページなら、全部を写経するのに25時間かかる見積もりになります。
この見積もりを見て、あなたは「25時間かけなければいけない」と思ってやる気をなくすかもしれません。
しかしそれは間違いです。
写経は自転車に乗れるようになるまでの補助輪のようなものです。
本を読んでさっぱりわからない状態は、自転車に乗って倒れてばかりで前に進めない状態と同じです。
補助輪を付けることで前に進めるようになるわけです。
そして、補助輪付きで走っているうちに自転車に乗る技術が向上し、補助輪なしで走れるようになります。
写経は目的ではありません。目的は、あなたが教科書を理解できるようになることです。
文がややこしい: 「あなたが効率的な学びをできない最悪の場合でも、25時間写経を続けるれば教科書を1冊写したという実績が得られる」という見積りができることで、漠然と「読んでもさっぱりわからないけど頑張って学ばなきゃいけない」と思っている状態よりも、やる気を維持しやすくなります。
読んでも理解できない本を漠然と眺めても、何かを得たという実感が得られません。一方、写経をすれば、あなたの書いたものが形になって残ります。こちらの方がやる気を維持しやすいです。ゴールを明確にすることの効果です。
そして、25時間後をゴールにするのではなく、25分後をゴールにする方がやる気を維持しやすいです。
「チュートリアルはゴールを近くする」(10ページ)で学んだ、ゴールを近くすることの効果です。
写経をしているうちに、どんどん効率的な学びができるようになり、写経の必要性を感じなくなってきます。なぜ写経を補助輪にたとえたのかが実感できるでしょう。
補助輪は、あなたが「もう補助輪は必要ない」と思ったタイミングで外してかまいません。つまり、あなたが写経する必要がないと思ったタイミングで写経をやめてよいのです。
整理
25分でたとえば5ページ写せたとします。教科書が300ページなら、全部を写経するのに25時間かかる見積もりになります。この見積もりを見て、あなたは「25時間かけなければいけない」と思ってやる気をなくすかもしれません。しかしそれは間違いです。
写経は目的ではありません。目的は、あなたが教科書を理解できるようになることです。写経は自転車に乗れるようになるまでの補助輪のようなものです。本を読んでさっぱりわからない状態は、自転車に乗って倒れてばかりで前に進めない状態と同じです。補助輪を付けることで前に進めるようになります。そして、補助輪付きで走っているうちに自転車に乗る技術が向上し、補助輪なしで走れるようになります。
読んでも理解できない本を漠然と眺めても、何かを得たという実感が得られません。一方、写経をすれば、あなたの書いたものが形になって残ります。こちらの方がやる気を維持しやすいです。ゴールを明確にすることの効果です。そして、25時間後をゴールにするのではなく、25分後をゴールにする方がやる気を維持しやすいです。「チュートリアルはゴールを近くする」(10ページ)で学んだ、ゴールを近くすることの効果です。
写経をしているうちに、どんどん効率的な学びができるようになり、写経の必要性を感じなくなってきます。なぜ写経を補助輪にたとえたのかが実感できるでしょう。補助輪は、あなたが「もう補助輪は必要ない」と思ったタイミングで外してかまいません。つまり、あなたが写経する必要がないと思ったタイミングで写経をやめてよいのです。