互酬
互酬(ごしゅう、英: Reciprocity)は、文化人類学、経済学、社会学などにおいて用いられる概念。人類学においては、義務としての贈与関係や相互扶助関係を意味する。日本語では互酬性という表記も見られる。
互酬は、集団の対称性(symmetry)を特徴とする。集団間における財やサービスの運動によってギブ・アンド・テイクを促進し、相互依存の関係を作る。
カール・ポランニーは、互酬を再配分や交換とともに社会統合の主要なパターンの一つとした。マーシャル・サーリンズは、近親者に多い「一般化された互酬」、等価交換である「均衡のとれた互酬」、敵対関係に多い「否定的な互酬」に分類して分析を加えた。