主人と奴隷
主人と奴隷(しゅじんとどれい, 英: master & slave)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ「囚人のジレンマ」での戦略の1つ。2004年に開催された「囚人のジレンマ」誕生20周年記念大会において、それまで最強とされていたしっぺ返し戦略とその亜種を破り、優勝を果たした あらかじめ決めた順序パターンで協調、裏切りを5回から10回出し、相手が自分のチームの仲間か否かを判断する。
相手が仲間ではないと判断された場合
常に裏切りを出すことで、可能な限り対戦相手の点数を下げようとする。
相手が仲間であると判断された場合
プログラムの内、奴隷の役割が割り振られているものは、常に協調を出す。
プログラムの内、主人の役割が割り振られているものは、常に裏切りを出す。
戦略を共有している仲間であるかどうかをまず識別し、仲間同士では「特定のプログラムに富を集約させる」というプレイをするもの。「優勝」という目的関数が非線形だから、プログラム全体が平均的に富を高めるよりも集約させた方が有利であるということ。