中世ヨーロッパ貴族に有色人種はいた
有色人種が居た描写を「史実を捻じ曲げるものだ」と考えた人がいた(A)が、実際は有色人種がある方が史実で、白人ばかりである描写が「史実を捻じ曲げるもの」だった(B)、という話
A
ディズニーのプリンセス物の映画の中で、舞踏会でドレスを着ている黒人がいて違和感しかなかった…
時代考証もへちまもあったもんじゃなかった
B
@hakoiribox: 美女と野獣やシンデレラ(共に時代設定はフランスの18~19世紀と思われる)あたりか思うんですが、現実の18世紀フランスでは植民地で現地人と結婚して生まれたムラートが貴族の血筋や才覚を生かして中央社交界で活躍していた記録があるので、言うほど無理がある設定ではないですね。 https://pbs.twimg.com/media/FbrRqlZagAAM7Oe.jpg
@hakoiribox: 同時代のフランス貴族社会で活躍した黒人をあげるならばデュマ。かの『三銃士』の作者です。彼自身はクォーターですが黒人というルーツに誇りを持ち「黒人に小説が書けるわけがない。あれは代筆だ」と影で嘲笑する人々を挑発し続けました。(二枚目は彼の人種的特徴を誇張した風刺画) https://pbs.twimg.com/media/FbrW4HMaUAA5ASp.jpghttps://pbs.twimg.com/media/FbrW4VNagAAynOY.jpg
@yoshiful_saney: @eiko_sheena 18世紀イギリスには黒人奴隷の母と英国海軍艦長の父の間に生まれた伯爵令嬢ダイド・エリザベス・ベル(絵の左の女性)がいましたね。 https://pbs.twimg.com/media/FbtC651VUAU2iut.jpg
@cham_a: 18世紀英国だけど、一応実話ベースな混血の黒人女性の貴族令嬢が主人公の映画「ベル」 日本では「黒人の貴族なんているの??」というこの手の違和感に配慮してか、ポスターなどで肌の色を極力白くしてそう見えないようにして宣伝していた。
https://pbs.twimg.com/media/FbrvQKGakAAUjYo.jpghttps://pbs.twimg.com/media/FbrvQKHagAAHFTM.jpg
@cham_a: 因みにメーガン妃が人種云々でヘイトスピーチ受けてた時に話題になってたのが、英国王妃シャーロット。彼女もまたムラートだとされてる。 @muka_jcptakada: 日本に伝わっている近代・前近代の「西洋」のイメージ自体が、史実よりも「白人化」されているものであるというのは興味深いし、また注意が必要な点だと思います。