世界は自分を称賛すべきだという妄想
有能な若者に勲章を与えると、多くの場合はその勲章によって有能さを発揮しやすくなり、社会にとって有益である。だからそういうことが行われる。 しかし「自分は天才だ」「世界は自分を称賛すべきだ」という妄想に取り憑かれてしまう人が出る。これはレアな出来事ではなく、何度も観測されている。 この問題の解決方法はまだ明確にはなってない。「勲章を与えることをやめる」ではない。なぜなら人材育成事業やコンテストだけでなく「いい大学」「いい進学校」「いい研究室」「いい会社」などもこの種の妄想の供給源だからだ。それらを全部潰すことは余程の悪平等社会を作らないかぎり実現できない。 関連