一次元のタイムラインに構造を導入する方法
reply: 発言の間の言及関係
「話題」がボトムアップに作られるわけだnishio.icon
pin
pinの間の関係となる発言の追加
その話題についてのチャットルームの作成
一次元のタイムラインに構造を導入する方法
普通のチャットのように、タイムラインにただ投稿したものは構造のないフラットな、時系列の情報になる。これがいわゆるフローの状態だ。情報はどんどん流れていって、常に最新の情報だけを目にすることになる。
常に流れていく一次元のタイムラインに、自然な形で構造を導入するとしたら、どのような方法があるだろうか? 既存の情報に対して reply(返信)をする/reply によって、時系列の上に、文脈(話題)の構造が生まれる。
reply の次の段階では、タイムライン上で重要だと思うコト(Cotoamiでは個々の発言を「コト」と呼ぶ)を pin して、流れていかないように確保する。
pin で起点となる情報が出来たら、そこに has-a 関係となるようなコトを追加して構造を作っていく。
最後はコトのコトノマ(カテゴリー)化/「コトノマ」とはチャットの文脈で言えば、いわゆるチャットルーム/その話題についての専用のチャット・タイムライン/議論をさらに掘り下げることが出来る。と同時に、コトノマはコトと同じように扱えるので、相互に繋げたり、タイムラインにポストしたりすることも出来る。
Cotoami の最終的な目的は、このコトノマのネットワークを作ることである。 上記ページではチャットを前提にして、チャットツール自体を作っている。
井戸端ではScrapbox上で「日記ページ」という毎日作られて流れていくページが作られている。これをチャットに相当するフロー情報だと考えてみよう reply: 発言の間の言及関係
Scrapbox上では箇条書きのツリーによって発言の間のreply的関係を表現できる
pin
これに相当するものが「日記ページの盛り上がった話題を、タイトルをつけて別ページに切り出し」だろう
pinの間の関係となる発言の追加
これに相当するのがページの間のリンクの追加だろう
その話題についてのチャットルームの作成
Scrapboxではすべてのページが編集可能だから、すべて日記ページ同様のチャットルームとみなせる。
なるほど、共通の構造があるな。
Scrapboxを使う上では、単体では「タイトルをつけずに会話をする場」がないので
日記ページなどを用意して、そこをチャット的に使う運用にする
Slackなどのチャット専用ツールを併用する
などの形になるのだろう