ワインに汚水を注ぐたとえ
樽いっぱいの汚水にスプーン一杯のワインを注ぐと、樽いっぱいの汚水になる。樽いっぱいのワインにスプーン一杯の汚水を注ぐと、樽いっぱいの汚水になる(ショーペンハウエルのエントロピーの法則) 難しい課題と、難しくない課題を、混ぜて渾然一体にすると、全部難しい課題になる。 「この問題は難しいんだ」「この問題はそんなシンプルな解決方法では解決できない」などの意見がある。
それは全体を一つの問題だと考えているから。ワインに「スプーン一杯の汚水」を混ぜて「全部汚水だ!飲めない!」と言ってる状態。
「その解決方法では解決できない!」ではなく「この解決方法で解決できる部分はあるか?」と考えよう。
解決できる部分を取り去ったら、問題全体の規模が小さくなる。
そうすると次の解決方法を考えやすくなる。
そうやって「解決できる部分」「飲めるワイン」を取り去っていった結果、最後にやっぱり本質的に解決困難な汚水が残るかもしれない。その時に初めて、汚水の処理方法を考えたらよい。
自分でワインと汚水を混ぜて、汚水を増やしてから「汚水がたくさんだ!どう処理しよう!」と言うのは不毛だ。