レビュー能力は疑う技術か
tokoroten 「レビュー能力は疑う技術であり、学校教育で欠落している部分」
という電波が降ってきた
現場での経験値が上がると「俺だったらこうする」っていう視点でレビューができるようになるわけだけど、
そもそもの「疑う」という技術を身に着けた方が、ショートカットできるんじゃなかろうか
nishio 「疑う」という概念をもっと解像度高く描写する必要性を感じるが、それはさておきこの投稿を見て真っ先に思ったのは「人間に疑う技術を身につけさせるよりLLMにつけさせる方が効率的な可能性があるな」という「人間を教育する大前提への疑い」だったw
hrjn 個人的な意見ではレビューとは疑うことではなくて系統的なチェックなんだよなーという。
大きく分けて形式要件と内容要件がある。形式要件は書式や体裁や章立てが整っているか。内容要件は結論、ロジック、根拠が必要十分であるか。
hrjn おれだったらこうするでレビューされてもつらいんだよなーという。
形式要件は、読みやすく必要な情報を整えるための技術なんですよ。これは組織の中で統一されてないと本当につらい。これはルールであって経験値ではないのよね。ルールを決めるのに経験値が効くとはいえ。
hrjn 内容要件は、結論が必要な内容を備えているかをまず確認しないといけない。そもそも必要な結論が無いなら棄却しなければならない。これは必要性の問題であって経験値ではない。
要件定義の問題。
hrjn 次に、その結論の導出に必要な細分化がされているかが重要。MECEであるかどうか。ここには一定の経験値が効く。色々なロジックを見慣れていると違和感に気づきやすくなる。
ただ、これも経験によって気づきやすいだけであって別に適当に指摘していい話ではない。具体的な例外ケースが必要。
hrjn 最後に根拠が正しいか。いわゆるファクトチェック。これも経験が効く世界ではあるけど、なんとなくでいっていい話ではない。明らかな誤りか根拠不足をいう必要がある。
という感じでレビューは割と系統的にやれるんだけど効率は経験値に依存するという話なきはする。
hrjn そういう意味では、疑うは指摘のきっかけであってレビュ-の本質ではない気はするなー。
tokoroten レビューできる能力を獲得できるまで、賃金を得ながら働ける場があるか?
という問題に帰着するっぽいなあ
nishio 「賃金を得ながら働く場」が「労働の正当な対価として、生活に十分な賃金を得る」だとするなら、無くなるんじゃないかな。今でも新入社員研修の期間は「貰ってる賃金」は「労働によって生み出した価値」の対価ではないわけなんで、そういう形の支払いのウェイトが高まっていくのではないか。
tokoroten 次の講演向けに所感を書いている
https://pbs.twimg.com/media/GMt5XHraYAAjQ1g?format=jpg&name=medium#.png
tokoroten 例えば、AIが生成したテストコードが正しく要件を表現しているか?
みたいなチェックが要るわけで、これはプログラミングそのもののスキルとは微妙に違ってくるのよね
要件定義とかモデリングとかのスキルになってくる
tokoroten レビューできる能力を獲得できるまで、賃金を得ながら働ける場があるか?
という問題に帰着するっぽいなあ
kumarobo 問題は、その経験をとばしてレビューできるようなパスがあるかどうか。
golden_lucky 要件を母国語で表現するのは得意なつもりなんだけど、こういう世界で価値をもりもり生み出せる気がしない。なぜかというと、「形にすることができれば価値になる」ものがそもそも自分の中にないから。魔法はつくづくイメージの世界なんだなって事実をかみしめている
otchy これは Copilot 出始めの頃から思ってた。ジュニアのキャリアパスが危機的状況になりつつあるなって。それ以来、何かしらの解が無いか考えてはいるのだけど、今のところ妙案は無し。
いまジュニアの人はまだ救えそうなんだけど、いままだ学生の人とかガチでキツそう。