ルックイーストポリシー
「ルックイーストポリシー」あるいは「東方政策」という言葉を、耳にされた方も多いのではないかと思います。東方政策とは、1981年 にマハティール前首相が提唱した構想で、日本及び韓国の成功と発展の秘訣が国民の労働倫理、学習・勤労意欲、道徳、経営能力等にあるとして、両国からそう した要素を学び、マレーシアの経済社会の発展と産業基盤の確立に寄与させようとするマレーシア政府の政策です。本政策は、2003年に就任したアブドゥラ 首相によっても、引き続き重視されています。 しかし、その政策の下、実際にどのような事業が行われているかは、必ずしも広く知られていません。東方政策はマレーシア政府の政策です が、日本とマレーシアとの協同プロジェクトでもあります。このコーナーは、東方政策の紹介や関連データを掲載するとともに、東方政策に参加した元留学生・ 研修生や、留学に向けて予備教育を受けている学生、また彼らを支える方々にお話を伺い、それに基づいて東方政策に関わる方々の多様な姿を映し出し、同政策 を多面的に紹介することを目的としています。
日本は1982年以降今日に至るまで、東方政策の下で約12,000名の研修生・留学生を受け入れてきました。その中でも特に留学プロ グラムは、日本語に堪能で、日本人の考え方や価値観、日本文化を深く理解する卒業生を数多く送り出してきました。彼らはマレーシアにおいて日本関連の文化 事業に携わったり、日本語を教えたり、日本の地方自治体で国際交流を担当したりするなど、まさに日本とマレーシアの「架け橋」として、日マ関係の相互理解 と友好促進に大きく貢献しています。