メカニズムデザインで勝つ
https://gyazo.com/567c5ad1cc4dea977843c096cbe7b0b4
縦書きだった、しゃべってるのを書き起こした感じの本
売り手には買い手の頭の中がわからない
そこでオークションで情報収集する
オークション、イメージまちまち
競り上げ、競り下げ
封印型
第一価格、第二価格
第二価格
耐戦略性
売る側のメリットは?
一概にわからない
第二価格方式を経済学部で教えるようになったのはここ20年くらい
競り上げと第二価格の関係
標準モデルでは一致
ヒートアップの効果
人間は感情的に、事前の評価額以上の入札をしうる
勝ちたい、得られないことに対する抵抗
実験的に10〜15%くらいの被験者がヒートアップする
著者の感想としては感情的にヒートアップしてる人だけではなく知識不足や何か別のものを強く信じて冷静に損な行動を選ぶ人もいるように見える
封印型ではヒートアップが起こらない
アップデート
他人の評価を見て自分の評価を更新
オークションの結果が出た後「やっぱ払いたくない」と言われると困る
自動的に実行されると良い→スマートコントラクト
オークション運営者が釣り上げる
shill bidding
第一価格なら入札者が自分の入札額を払うので問題ない
第二価格なら、運営者が落札しそうな人の落札額を見て、その少し下を入札することによる価格釣り上げ攻撃が成立しうる
発行コインのオークション
金融商品の発行
プライマリー市場とセカンダリー市場
プライマリー市場はオークション向き、適切な価格が不明だから
IPOはプライマリーなのにオークションしない
株式のセカンダリー市場はオークション
一番高い値段をつけた人が買える
スーパーで魚をオークションしない
単価が安い
日もちしない=取引に時間をかけることのデメリットが大きい
国債
プライマリー市場: 財務省理財局が国債オークション
セカンダリー市場: 日銀が買いを入れてる
複数同質財オークション
ビッド支払い方式
単一財の時の第一価格方式と同じ
均一価格方式、次点価格方式
最も安い勝ちビッドor最も高い負けビッド
耐戦略性がない
耐戦略性があると正直が得=入札者の意思決定コストが下がる
ヴィックリー方式
自分以外の負けビッドで最大のものを払う
イングリッシュクロックによる競り上げ
値段が上がっていく、各人は欲しい量を減らしていく
需要の総和が供給以下になった点で終わり
価格が高くなりやすい実験結果
フィナンシェの事例
売れ残りを避けるオークション設計
払いたい額を入札
クロックで集める金額が下がっていく
一致したところで終了
不動産オークションの実例
10分間ルール
最後の入札から10分後に終了
締め切り間際に殺到しないため
1999年に不動産オークションが解禁された
バブル後始末の売れ残りを競り下げオークション
競り下げは買い手が一人でも成り立つが、競り上げは最低価格での取引になる
これは「買い手が一人である」と言う情報を買い手に伝えないことによる
価格の説明責任
決定プロセスの透明性が納得に寄与する
同時競り上げ式オークション
異なる財を組み合わせて売りたい
家を2軒売る、1つ欲しいけど2つはいらない
周波数オークション
個別にオークション
すべてが止まるまでビッドを受け付け続ける
逐次オークション
不利そう
安定マッチング
ゲール・シャプレーアルゴリズム
耐戦略性を満たす: 正直に申告するのが得
人数が増えた時に順位付けが困難
成績で順位付けることになる
学生寮の部屋の交換
Top Trading Cycleアルゴリズム
パレート改善
腎移植への応用
レーティングがうまくできることがマッチング理論の応用しやすさにつながる
投票
クオドラティック投票
選好の強さを反映できる
一定量のクレジットが配布される
投票のテーマは複数ある
クレジットをテーマに分配する
100クレジットで10票を手に入れられる
コロラド州で使う予定
なぜ良いのか、どう良いのかは証明されてない
マジョリティジャッジメント
普通の多数決は票の割れに弱い
MJはこの問題を解決する
例えば各候補を7段階評価する
中央値をその候補者の社会的評価とする
二段階にしたものを是認投票という
MJが是認投票の改良版という位置付け
2011年
これが出てくるまでは決選投票つき多数決や、ボルダルールが議論されていた
中央値を選ぶのはなぜ
戦略的操作に強い
証明されてる(具体的には?)
1つを選ぶことよりも情報量が多い
候補の相関
少数の熱烈なファンがいる/多数の人に弱く支持されてる