ブラックリストにならない
ブラックリストにならない
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ブラックリストにならないこと。
他人の悪評を気にするのは、汚名挽回の証である。自分の汚点を他人の汚点で隠したい、せめて洗い流したいと思う人もいる。あるいは、そこに慰めを求める人もいる。それは愚か者の慰めだ。町中のスキャンダルの下水道を形成するような人たちは、口臭がひどいはずだ。このような問題に頭を悩ませれば悩ませるほど、人は自分を汚していく。汚点のない人は少ないが、汚点があまり知られていないのは、あまり知られていない人の場合である。それなら、欠点の記録係にならないように気をつけなさい。それは、心なく生きる人間として、忌むべきことである。