フローからストックへの変換
しかしチャットが流れるSlackでもログは溜まって検索の対象になる
情報を蓄積する場所のはずのWikiでも、書いてメンテされず、参照されなくなるページ
流れ去るのと変わらない
僕は個人の知的生産性の向上手段として、細かくアウトプットして後から組み立てることに興味がある
この「小さいもの」と「後から組み立てられたもの」はフローやストックに近い構図
小さいもの、は、チャットの1行の書き込み、1ツイート、などをイメージ
グループウェア上で何段落もある文章を書いているのは僕には「小さいもの」に含まれない
チャットで複数人がリアルタイムにやりとりしてる時、それは小さいものの羅列になりがち
それを後から参照するドキュメントとして組み立てたいニーズがあるのはわかる
僕の「小さいもの」に関しては、アウトプットのサイズが小さいことだけが要件
他人と対話してるかどうかは別
例えば1行日記をつけてる場合、それは「小さいもの」である
他人とやりとりして「小さいもの」を作ろうという場合、相手が長文を話してくると厄介
少なくとも1次元的に流れるツールでは厄介
相手の一つの発言の複数の箇所に対して言及したくなる
が、文中の特定位置を指し示す手段が乏しいから
パーマリンクは投稿単位だったり、行単位だったりする
異なる個人はしばしば同じ単語を違う意味で使う
単語Xは意味Yであろう、という暗黙の仮定がしばしば否定される
そこの共有が不十分なまま大きな文章を作ることは固まってないレンガで塔を作るようなもの
その「ストック」とはどのようなものか?と問われなければならない
僕の「ストック」は小さい形でアウトプットされたものが、事後的に組み合わさって大きくなったもの
その「組み合わさる」は?
なんでも良いわけではない
例えば時系列に並べただけでも「組み合わさった大きなもの」になる
が、僕はより良い「組み合わせ方」をもとめている
時系列でまとめるのは「ないよりはマシ」のまとめかた
どう組み合わせるのが良いのかは、何のために組み合わせるのかに影響を受ける
具体的に考える
何か技術的な質問をして、やりとりをして、問題が解決したとする
これをまとめるなら
似た問題に遭遇した人が見つけられる
その人の問題が、再び議論することなく解決する
ライブラリの解説ドキュメントなら
まず「はじめての読者が知りたいことをしれるチュートリアル」を用意
それから色々な頻出のニーズに対する解説
それから詳しいことを知りたい場合にそれを見つけることができるように階層的に整理されたAPIリファレンスが続く
Scrapboxで赤リンクを作るのは、将来別のものと繋がって価値を生むことを期待しての準備
顧客や利用者に価値を生むための準備は、顧客や利用者が明確になってからしか作ることができない
自分が価値を感じるテーマだから時間を割いて考える
考えた結果アウトプットされたものはそのテーマの考えを深めるために重要
ある時に考えた意見に対して、未来の自分は同意しないことがある
記録しなければ、いつのまにか意見が変わっていることに気づかない
現在公開のScrapboxを使っていて不満なのは、そこに公開できないことを書くことができないこと
何もかもが同じ場所に入って、つながり合うべき
書籍の抜き書きとか、非公開のグループウェア上での議論とか
すべてがつながるべき
「つながる」とはなにか
だから保持を電子的システム(や、紙)に委ねる
何と何を組み合わせると良いかは、事前にはわからない
だから、事後的に組み合わせを発見して、徐々に大きな体系へと育てていくのだ
「つながりの発見」を再びやらなくても、過去に発見したつながりをたどることで、何かの効率化ぎできるから 何の効率か?
探索?
アイデアを生み出す母胎になる
グループウェア上にある程度大きな文章がある状態からどうすれば好ましい状態に至るか
人間がやるか機械がやるかはさておき
噛み砕くとは具体的にはどういうことか?
文単位に刻むだけではダメそう
長生きする小さな塊を生み出す必要がある
「公明正大」とかは、長生きする小さな塊として成立してる
これも事後的にしかわからない
結果的に長生きしたものだけが残る
そのレビューで価値が残ってたものがまた時を置いたレビューの対象となる
ようなサイクルが必要か