フィンガーボール
日本の道徳の教科書において長年使われているストーリー
女王が外国から客人を招いて宴会を行う
フィンガーボールが出される
フィンガーボールとは水が入った器で、汚れた指を洗うためのもの
客人はフィンガーボールのことがわからなかったのでその水を飲んでしまう
宴会の出席者は驚いて客人の顔を見つめる
女王は自分もフィンガーボールの水を飲んだ
宴会の出席者はそれを見て女王の意図を理解し、同じようにフィンガーボールの水を飲んだ
「フィンガーボールは指を洗うためのもの、飲むためのものではない」というマナー知識がある。
この知識を持たない人がいた場合に、その場でそれを指摘することは、その人に苦痛を与える。
女王は、表層的なマナー知識に従うのではなく、「客人が苦痛を感じないように」といういたわりを優先した。