ネットがある大衆社会で優れた政治家が選挙で選ばれるわけがない
(東 浩紀)こんな大衆社会で、しかもネットとかがある状態で、そんな選挙で選良が選ばれるわけがない gpt.icon
宮本氏は、政治家を選ぶ際に情報の不足が難点だと述べています。
東氏は、大衆が「選良」(優れた政治家)を選ぶこと自体が難しいとし、理由として、民主主義のシステム自体が「大衆が選良を選ぶ」ことを前提に設計されていないと指摘しています。歴史的に見て、議会制民主主義は「クラブのメンバーが自分たちで支配層を決める仕組み」として始まったものであり、王政の代替として作られたものです。その後、社会契約論の影響で国民全員に選挙権が拡大されてきましたが、本来は一部のエリートが主導するシステムであり、現在のような大衆全員が政治家を選ぶ状況を想定していたわけではありません。 また、東氏は民主主義が「最適解を目指して作られたシステム」ではなく、時代の変化に合わせて継ぎはぎで改良されてきた「レガシーシステム」だと強調しています。そのため、現代のような大衆社会で、インターネットなど情報が氾濫する状況では、本来の民主主義の枠組みでは選良が正しく選ばれることは困難であると述べています。