ドッグフーディングが知識獲得を妨げる
そのこと自体を原因として社内に「問題解決手段として自社製品Xを選ぶバイアス」が生まれる
市場の多数派はXではなく他社製品Yを選ぶようなシチュエーションにおいて、組織のメンバーはXを選んでしまう
このバイアスは自己強化する。
組織のメンバーがYを使う経験をしないことによって組織がYの知識を獲得できない。
それによってYはその組織の中でだけ「Xより劣った選択肢」とみなされ続ける
長期的にはこのバイアスによる「市場との認知のズレ」が組織にとって致命的になる
対策
他社製品Yを試してみる行為を肯定的に評価する
特に組織の新しいメンバーの判断を尊重する
彼はまだXに習熟していない。これは「市場のサンプルとして機能できる」という長所である
彼が他社製品Yを使おうとするならそれが市場の自然な反応である
彼に対して「なぜXを使わないの」と圧力を掛けることは組織の知識獲得機会を損ねる