ツール・カルチャー問題
何かが成功したときに、その成功の原因を観測しやすいものに帰着してしまう人間のバグの派生形 あるコミュニティがあるツールを使ってあるやり方(メソッド)をやってうまいイベント運営ができた、という観測事実があったときにツールやメソッドは観測しやすいため、成功の原因をツールやメソッドに帰着してしまいがちである。
カルチャー(個々人の価値観の分布)は観測しにくいので見落とされがちだが、しばしばツールやメソッドが活用されるための前提条件になる。
関連
ツール・メソッド・カルチャー
こちらでは「カルチャー」が「言語」と「教育」に別れていて、教育に「うまく分けられなかったもの」が押し込まれてる感じがある
当時は大規模な人数がオンラインのグループウェア上で長期間にわたって活動するところを観察できなかったので解像度が低かったのだろう
個々人は個々人の価値観に従って自分の行動を決める
ルールによって人の行動をコントロールするのは「ルールに従うことが大事」という価値観の人がそう動くだけ
上司からの命令で人が動くのは「上司の命令に従うことが大事」という価値観の人がそう動くだけ
組織を一通りの価値観で染めようとせず「個々人には個々人の価値観があるよね」とするのが多元型組織