コモンズ: ネット上の所有権強化は技術革新を殺す
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サイバー法の第一人者レッシグ氏による待望の新刊!
前著『CODE』は昨年春刊行以来、坂村健氏(コンピュータ学)、東浩紀氏(哲学研究者)、西垣通氏(メディア論)をはじめとした有識者たちにジャンルを超えた反響を起こし、いまやサイバー法議論においてそれ抜きには語れない名著となった。インターネットがあたりまえになった現在、いま起きているネットと法律にまつわる最高にホットな論点を、レッシグ&山形浩生(翻訳)のコンビで贈る!
既存のネット関連の本は、所有権強化こそが技術革新につながるという議論を展開し、ネットについても著作権侵害のツールという面だけが強調されることが多かった。本書はこれにまっこうから対立し、所有権強化はかえって技術革新の可能性を殺し、われわれすべてにとって悪い結果をもたらすと明確に論じている。アメリカに追随して各種所有権強化の声があがっている日本にとっても、いま考えなければいけない重要なことだ。
前作『CODE』より内容の具体性も高く、マイクロソフト裁判の背景なども詳解する。あまり理解されていない司法省側の議論が、ここで明示され、知的財産権の分野で働く人のみならず、ネットに関心のある一般の読者にも必携の一冊。
AUTHORBIO: ■ローレンス・レッシグ…スタンフォード大学法学教授であり、サイバー法の世界的な第一人者。
邦訳『CODE』(翔泳社刊)はネットとサイバー法の新しい視点を提示した。