カルチャーフィット妖怪
まとめ
得体のしれない”カルチャー”の可視化は難しく、成長企業なら時と共に変化する。 「カルチャーフィットが大事」とお題目を唱えると妖怪化する が、コミュニケーションコストを下げることは良いことか?
コミュニケーションコストを下げるのにはカルチャーフィット以外の方法がある
会話のフレームワークを決める
意思決定の仕方を決める
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asanokoji: カルチャーフィットはコミュニケーションコストを下げる。何か判断する時に、根本的な価値観が違うと合意するのに時間がかかりすぎる。ミッションやスタイルへの共感があれば、驚くほど短い時間で合意できる。スキルも勿論大事だが、ミッションやスタイルへの共感が認められない時は採用すべきでない。 seiya_narita: カルチャーフィットは採用や定着の位置づけでコミュニケーションコストが下がるという視点は無かったです! osamu419: 確かに”カルチャーフィット”でコミュニケーションコストは下げれると思うし、やってきてその実感もある。一方で”カルチャーフィット”で下げれるコミュニケーションコストの限界も見えた。一つには得体のしれない”カルチャー”の可視化はそもそも難しく、成長企業は微妙に変化する。その中で採用は進む。 twitter.com/asanokoji/stat… osamu419: やっかいなのは多様性がチームにとって悪いことではないということ。そもそもコミュニケーションコストが下がってるのが忖度かカルチャーフィットかはわかりにくい。コミュニケーションコストは上がるけど、多様な個性がぶつかり、変化になり、時に新しいものが生まれることはダメなのか?と迷う。 osamu419: カルチャーも大事だがコミュニケーションコストを下げるには2つの仕組みが必要だと思う。一つは会話の”フレームワーク”。そもそもBI(Before Internet)の組織は”レポートライン”というくらいで意思決定とコミュニケーションのラインは本来同じ。だが社内は縦横無尽に会話する。それがITで加速してる。 osamu419: なので組織内のコミュニケーションコストは、誰が意思決定するか、もしくは意思決定する仕組みが不明確な場合に起こりやすい。”事件は会議室で起きてるんじゃないんだ!”と言われるように(笑)、社内のコミュニケーションの大半は会議ではなく”現場”でされていて”どっちが正しい”の議論が多いと思う。 osamu419: さらにそれが自分の正しさを一生懸命説明するがあまり、事実より解釈が多くなり空中線となり挙げ句に感情的になる。最悪は炎上して収拾つかなくなり、元の関係に戻すのにかなりの”コミュニケーション復元コスト”がかかる…。これはネット上でも同じだが社内でIT化が進むと加速する可能性がある。 osamu419: ということで、まだ2つのうちの1つ目の”会話のフレームワーク”の話をしている(笑)。この会話のフレームワークをまた2つに分ける。一つはサイボウズ用語で”問題解決メソッド”。言いたいことを共有し問題を解決する秘伝のメソッド。ってことでもなくシンプルなフレーム。もう一つは組織のメカニズム。 osamu419: まだ続く。問題解決メソッドは自分のいいたいことを人にわかりやすく伝えるもの。”何がいいたいか意味わからへん”みたいな会話を減らす。組織のメカニズムは決め方を明確にするもので、お互いがマウントの取り合いをするような議論がなくなり、炎上も減る。ということで、会話の時間が短縮される。 osamu419: やっと2つ目。情報共有。通知する必要はないがアクセス可能な状態でログを残しながら議論する。密室でしない。ちなみに会議室だけでなくメールやチャットも密室。検索するとヒットするのが共有。こうすると対立してもライフラインやオーディエンスも使えるし、別の話だが権力や権威も使いにくくなる。 nishio: これは大事な視点。「カルチャーフィットが大事」で思考停止すると「カルチャー」というよくわからない「妖怪」の力を強めてしまう。カルチャー妖怪はしばしば組織が変化に適応することを妨げる。>得体のしれない”カルチャー”の可視化はそもそも難しく、成長企業は微妙に変化する。その中で採用は進む。 nishio: サイボウズの中では「会社さんはいない」という言葉で「会社さんという思考や意思決定の主体は存在せず、会社にいる個々人がそれを行なっている、だから対話によって変化を働きかけることができる」って思想が伝えられて、会社モンスターの解体をしてる感じがある。 nishio: カルチャーフィットの話にも、同じような雰囲気を感じた