やる気のなくなるコメントの対処法
大企業の中で新しいことをやろうとしている人が言われてやる気をなくすコメントを集めて対処法とセットで若い人に配布したら日本のイノベーションが活発になるのではないかとふと思った
やる気のなくなったコメント&コメントに対する対処法を募集
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始めた時に見落としてた点
「やる気をなくすコメントを言ったのが上司であるか、第三者であるか」が大きく影響する
僕は「不用意にやる気がなくなるコメントをしてしまう第三者」をイメージしていた
大企業の中には「部下が変なことをすると自分の出世に影響があるから、やる気を無くさせたい」という考えで能動的にやる気を無くさせようと行動している人がいる
前者は受け流せば良いが、後者は明確な意図を持ってやる気を奪おうとする
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「僕はいいと思うけど、他の人はどう思うかな?」
解答例
「ありがとうございます!」
「僕はいいと思う」を文字通りに受け取って、後半をスルーしている。
「他の人はどう思うかな?」は「他の人がどう思うかをお前が今答えろ」という意味ではない
他人がどう思うかなんて質問されても答えられるはずがない
まさかそんな頭のおかしい質問をするはずがないですよね
明示的に「他の人がどう思うかヒアリングせよ」と言われた場合
それがあなたに指揮命令権を有する人のセリフならやるしかないだろう
ヒアリングする時には当然「Xさんはいいと思う、って言ってました」を先に言う
「前例がない」
解答例
「そうなんです!だからやる価値があります!」
「前例のあることをやっていても他社の後追いにしかならないですよね」
「似たようなものを〜〜(他の会社・研究所など)が作ってた」
解答例
「そうなんですね!情報ありがとうございます!よろしければもっと詳しく教えてください」
「似た」はXさんの主観に過ぎない
「Xさんが似ていると感じるものが過去にあった」ことはやめる理由にはならない
ぼんやりと「似たものがあったらしい」では情報としての価値がない
具体的に何を似ていると考えているのかを特定すべき
「この技術に関しては特許を申請しています」(上司ではなく他の組織の人)
解答例
「そうなんですね!確認するので出願番号を教えてください!」
「特許を申請している」は「特許権が登録されている」ではない
こういう言い方をすると言うことは、現時点では話者は特許権を持っていない
類似の業務領域を避ける理由にはならない
特許を申請したのが事実であれば、取り下げない限り1年6ヶ月後に自動的に公開される
「公開されたら確認する」という形で出願番号を聞く
日本語の曖昧さで「申請した」ですらない可能性もある
「出願書類を準備中」「出願できるかどうか弁理士に相談している」「出願しようかなーと思ってる」
こう言う状態で「特許出願中です」と言う人もいる
出願番号を言えない理由はないので、言わないなら出願してないと判断できる
「この技術に関しては特許を申請しています」(上司ではなく他の組織の人)
解答例
「そうなんですね!確認するので特許番号を教えてください!」
特許登録が本当にされているならオンラインで特許の内容を確認できる
その特許の請求項を見て、自分のやろうとしていることに該当しないなら気にすることはない
仮に請求項に該当する場合であっても、特許法69条の規定が使える
第六十九条 特許権の効力は、試験又は研究のためにする特許発明の実施には、及ばない。
「社内の〇〇と競合する」
解答例
「他者に食われるくらいなら自分で食いましょう」
自社の製品Aに対して、今やろうとしているBが競合する恐れがあるとする
同じマーケットシェアを「Aだけが持っている」と「AとBで食い合っている」で比較されるので、投資をしても後者の状況ではうれしくない、という結論になっている
だがしかし暗黙に「他者が参入しない」という仮定を置いていて、それが正しい根拠がない
同じマーケットシェアを「Aと他社のBが食い合っている」と「Aと自社のBが食い合っている」で比較すれば自社の方が良いよね
反論
「重複投資になるからやるなら向こうに話を通して整理しろ」
「お前が責任を取ることになるんだぞ!それでいいの?」
解答例
「はい!」(元気よく)
「責任」が具体的になんであるのか不明瞭だが、言ってる側も多分わかってないので議論するだけ無駄。
試したければ「責任って具体的にはなんですか?」って聞いても良いと思う
具体的に問題が起きて、具体的な責任を取ることを求められてから議論したらいい
「責任をとって辞めろ」「なるほど、じゃあ辞めるべきかどうか弁護士に相談してきますね」
反論
「そんなことできるわけないだろ、責任はPM以上でしか取れないから慎重になるんだよ」
うーむ、どうしたものか
「プロジェクト化されたのは今年だけど元々は去年から一人でやってたやつだよね?だから今年の評価に入れられない」
解答例
「そうなんですね!」(元気よく)
Xさんが「評価したくない」と思っている状況は、どう議論したところで無益なのでgivenな制約と捉える
「Xさんが評価しない」はXさんの主観であり、Xさんの課題、あなたがどうこうする必要はない
「Xさんが評価しない」は「あなたに価値がない」という意味ではない。「Xさんに見る目がない」かもしれない。
Xさん以外の評価者を作る方向で動くのが良い。たとえば市場に評価される、Xさんより偉い人に評価される、など。
Xさん以外の評価者があなたを評価すれば、Xさんの見る目がなかったことが証明される
「収益は上がるのか?」
「必ず成功するのか?」
「既存事業とのシナジーは?」
「そんなものは一杯やり尽くされた。」
「君はまだ経験が浅いからもっと経験を積んでからの方がいいんじゃない?」
「それをやるのは良いけど、ここは大企業で転勤とかもあるから、来年も君がここにいるとは限らないでしょ。残った人で継続できないならやるべきじゃないな」
「この領域をやるのはXX部の管轄ってすでに決まってるからうちが手を出すわけにはいかない」
「うちの部ならではの強みがどこにもないから参入障壁が築けない、真似されたら終わり」
決裁権者が決裁してくれないケース
それは「決裁されない」をgivenな制約として考えるべき
あなたと同じシチュエーションで独立起業した人がいたとすると、その人には「決裁権者をウンと言わせればお金が出てくる」という状況そのものがない
なので「決裁権者がウンと言わない」ってのは社会のデフォルトの状態