すでに知っていることが可視化されても価値がない
以前 @中山心太(tokoroten) が言ってた「すでに知っていることが可視化されても価値がない」という趣旨の発言が重要な要素な気がしてきたけど、どこでどんな文脈で出てきたのか忘れてしまった
中山心太(tokoroten)
10/8のミーティングで、ohkiさんが参加されたイベントでとても役立ったという文脈で、
kuu village という1週間の宿泊イベント(初回: 奈良市の月ヶ瀬にて開催, 参加者30名程度)のセッション内で広聴AIを使ってきました
コメントは90件くらいだった
これは新規参加者が多いイベントなので、全員が短時間で全体像を把握することに価値があるので、広聴AIがうまく刺さっている
市の職員は、全体像を分かっているので、それが可視化されても価値が薄い
というような発言をしたと思っています。
それが自分のところにある以下の書込みに繋がっている
現在の広聴AIの単純な利用は、有権者の認知コストが削減されるが、政治家・意思決定者が新しい発見をすることにはつながってない
NISHIO Hirokazu
これが読みたかった!助かる
広聴AIに限らず「インサイトを得たい」に対して「インサイトとは何なのか」を掘り下げていくとここに帰着する気がしている
---
2025-10-08
(tokoroten)
RAGと組み合わせたらよいのでは
アンケートに市民が投稿してくるアイデアのほとんどは既知
RAGでマッチしないものが新規のアイデア、新しい視点
いまは「既存のもの」を除去することが「知ってる人間が読んで判断」なのでコストが高い
東京都のシン東京2050は、出てきたクラスタを担当部署とぶつけて、マッチングが上手くいかなかった結果、方針転換した、東京都に観光という概念が新しくできた
実際、一旦既存の長期計画が立てていた「分類の柱」に合わせて分類し直そうというチャレンジが行われていた(nishio)
ここはGovTechTokyoの中の人がバリバリPythonを書いているはず
GovTechTokyoはちゃんとデータサイエンスできる人を雇用できている
ミスマッチ=既存の概念にないもの
既存のカテゴリにマッチするものを捨てるか否か→見せ方は色々ある
このあたりは運用の話
単純にやると9割既知のものが出てくる、どうやって新規な知見を得るか、という運用を語っていきたい
テーマに対して普段深く考えていない人を集めていきなりテーマを与えて書かせて新奇なものがえられる確率は低い、大体「もう知ってる」というようなことを書いてくるnishio.icon 価値の出し方は何通りかある
現在の広聴AIの単純な利用は、有権者の認知コストが削減されるが、政治家・意思決定者が新しい発見をすることにはつながってない
チームみらいのマニフェストもRAG的なものがあるともっと「新規のアイデア」にフォーカスできたはず
そうだと思う、ユーザがドキュメントを選んでからチャットするのは困難、RAGが必要だ、という議論にはなってたが工数的に無理という判断になった印象(nishio)