かつてC言語は高級言語だった
o1 Pro.icon結論: 「C言語はかつて(登場当初)高級言語とみなされていた」はおおむね事実と言えます。
解説:
C言語(1970年代)の誕生当初は、主にアセンブリ言語やマシン語が使われていたため、それらより抽象度が高く「高級言語」と位置づけられた。
現在はCよりも抽象度の高い言語が一般的になり、相対的に「中級言語」や「低レベル寄り」と呼ばれることもあるが、当時としては高級言語という扱いだった。
1972年当時、C言語が従来のアセンブリ言語や機械語と比べて「高級言語」として評価されたという記述の一例として、以下の文献が挙げられます。
"The Development of the C Language" by Dennis M. Ritchie (Communications of the ACM, 1978)
この論文では、C言語の起源と設計思想について説明されており、初期のC言語が従来の低水準言語(アセンブリ言語や機械語)よりも抽象化が進んでいる点、すなわち「高級言語」としての側面が強調されています。論文自体は1978年発行ですが、内容はC言語の1972年当時の設計と開発状況を直接反映しています​
Bell Laboratories Internal Documents (circa 1972)
当時のベル研究所内部資料には、C言語がB言語の欠点を克服するために開発され、低水準のアセンブリ操作を必要とする従来の手法に対して、より高い抽象度と移植性を提供する「高級」なシステムプログラミング言語として位置づけられていたという記述があります。これらの内部文書は直接の公開資料としては入手が難しいですが、後年の技術史の文献や回顧記事(たとえばRitchieの論文など)にその背景が示されています。
これらの文献は、C言語が1972年に登場した時点で、既にアセンブリ言語や機械語が主流であった環境において、より抽象的で保守性や移植性に優れる「高級言語」として意図されていたことを裏付けるエビデンスとなっています。