いいエンジニアはお金で釣れない
雑談していて出てきた話
「いいエンジニアは自分の要求通りのお金を得る方法を持っている。なのでお金で釣ってもよいエンジニアは来ない」
この仮説は正しいか?
「いい」の定義が不明瞭
数理モデルで表現しようとすることによって詳細化するのではないか エンジニアの給与がスキルと運の要素で決まっているとする
有能なエンジニアをお金で釣ることができるためは「給与決定における運の要素が結構高くて『不運にも給与の低い優秀なエンジニア』がいること」が必要
高い給与で募集を掛けたら応募は殺到するから、そのたくさんの応募から有能なエンジニアを選び出して雇うためには「たくさんの応募から有能なエンジニアをフィルタする目利きができる」が必要
前半は「長期的に雇用してても目利きができない」後半は「限られた面接リソースで目利きできる」を意味していて無茶のありすぎる仮定…。
会社運?
これもランダムだったら個人の運と構造は変わらない
会社の属性による給与抑制バイアスがあればよい
現実的にもありそう。年功序列で歴史の長い会社においては年配の人に分配するために若手の給与が抑制される。
全ての人が今の給料より少しでも高くなるために転職をいとわないとする
無理のある仮定
この移動コストには社内で築いた社会資本の量が影響してくる
人が得ている給与がスキル+ノイズで決まるとすると、どんな金額を設定してもスキルのない人ほど強く誘引される
つまりよい人を取ろうとすればするほど、たくさんの応募から人を選抜する必要が高まる
人を選抜するスキルが雇用者側にあるのか?
人がたくさん集まればそこから選抜することでよい人を選ぶことはできるが、選抜できるスキルがあることが前提。
この問題を別の方法で解決できないか?
運の要素が少なくて、十分すぎるくらい高い給与を提示し、ちゃんと目利きのできる人がいるなら、雇える。
やりたいことにマッチする企業がない
会社には不満だが、やりたいことにマッチする企業がないと言って残留するエンジニア
特にアクションをしているわけではない
「いつか完璧な機会(=白馬に乗った王子様)が現れるに違いない」という妄想
よほど運が良くない限りそういうことはおこらない
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