「それは~ですか?」と聞くべきではない
いままでインタビューで、相手がXと言った場合に、自分がXの意味を正しく理解しているか確かめるために、「自分がXと置き換え可能であると考えているY」と置き換えられるかどうか質問することが必要だと考えていたけど、これは正しくないアプローチだったのかも。僕がXの意味を誤解するのと同じ頻度で相手はYの意味を誤解するから。
Ohkubo
その質問の意図が「Xの意味を正しく理解しているか確かめるため」だということが相手に伝わっていれば、一定の意味はあるのではないですか。Xを間違える頻度とYを間違える頻度が同一だとしても、XとYを同時にかつ逆向きに間違える頻度はぐっと下がるはずなので。
「Xの意味を正しく理解しているか確かめる」もっと簡単な方法はあるだろうか。Yの選び方だけの問題では?
「それはXです」「XってYのことですか?」の次が「はい」なら楽だし一つの概念を二つの言葉で表現できてより詳細になるんだけど「いいえ」ときた場合にどこに理解のズレがあるのかわからなくてコミュニケーションの修復コストが高い。
それよりは「それはXです」「そのXってどんなXですか?」「Zとかですね」「あー、そうなんですね」ってやる方がスムーズ。
こちらがYを提示する必要がない
具体例。このやりとりで僕は「その『遺伝的アルゴリズム』ってのは『イジングモデル』のことですか?」と質問したんだけど、次の反応は「イジングモデルって何」で、X=Yにはならなかった。Yの説明を始めても結局口頭で伝えるのが難しい概念なので「XはYのことかなーと西尾は思ったけど、Yを想定してたわけではなく、似ているようでもあるが正確なところはよくわからん」って結果にしかならなくて最終的にまるごと削る羽目に。
http://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m000320.html
「その『遺伝的アルゴリズム』ってどんなものですか?」って聞いてたほうがだいぶ有益だった。
この点に関してははてブとかでも「遺伝的アルゴリズムと言うよりシミュレーテッドアニーリングじゃないか」とか意見がついていて、よくわかんないなと思ったのは僕だけではないようだ。うまく質問できていればわからなさを解消できたかもしれない。
teratti こんな感じのセルオートマトンの人工生命をイメージしてるんだろうな、と思ってました。
http://www.biota.org/book/chbi/chbi4.htm
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