VALUの今後予想_20170828
2021-08-27
会社は存続し、20年4月以降は事業を大きく転換するという。
その後どうなったのだろう
---2017-08-28
VALUが破綻する
VALUは先行者として、いろいろな可能性を可視化したし、注目を集めた
麻生太郎財務・金融相から「消費者保護と新しいものを育てることの両方を考える必要がある」という言及を受けた(2017/08/15)ことで、実験としては大成功である 一方で、類似のサービスが登場することに対して、なんら参入障壁がない。実験成功を見て参入が増える。
VALUには「すでにやってしまったこと」との互換性維持するコストがかかるが、新規参入者はそのコストなしに、一番有望そうな方法に限定して参入できる
競争上VALUに有利なのはネームバリューであるが、不祥事によるダメージも受けるため、有利なのかどうか微妙
よくわからずにやってしまって、辞めると叩かれるから辞めれないVALUユーザにとっては、運営会社が破綻して「自分の責任ではない」という辞め方が好ましいので、そうなるように振舞うインセンティブが働く
VALUが破綻することによって、お金を増やすことを目的としていた投機的ユーザは損をする。これは投機的ユーザをこの種の市場から遠ざける効果を持つので、社会的には有用かもしれない。
ニーズのありそうなところ
「サービスのオークション」
「優待」というサービスに対して、欲しいと思う人が値段を付けることで価格がつり上がる、という仕組みは「サービスのオークション」としての使い方を生み出した。
この需要を取りに行く参入者が生まれるだろう。
クラウドソーシング事業者
現時点で「サービスのニーズ」を提示し、そのニーズにこたえることのできる人がそこに応募する、というマッチングシステムと決済手段を持っている。
マッチングした時に手数料を取るビジネスモデルである。
サービス提供側が「こういうサービスを提供する」と登録できるようにシステムを拡張することはマッチング機会を増やす
講演講師あっせん事業者
現時点で「講演というサービスを提供する人」のリストを持ち、それにニーズのある人が申し込むことでマッチングするビジネス。
ソフトウェアの得意な事業者がこの種の事業者と組むことで、ブームに乗っかり知名度を獲得しようとする戦略
「若い人を支援したい」
たくさんある。
財源が税金だったり、企業だったり、財団だったりする
これの財源として「個人の群れ」を使うところが新しいポイント
個人的には、こういうサービスが生まれると世の中が良い方向に進むかもなぁと思うが、「プロジェクトを応援」ではなく「個人を応援」だと、無名な個人がどうやって注目を集めるのかという鶏と卵の問題が起きると思う。「プロジェクトを応援」の場合は、既存のクラウドファンディングとの差別化をどうするかが興味深い。
一つの選択肢が「俺はあいつを若いころから支援してたんだぜ、と言いたい欲」にフォーカスしたサービス。古くから支援していたユーザが大パトロンとして可視化されてどや顔できるシステム。
VALUを株式に例えたようなメタファーを使うなら「誰でもエンジェル投資家になれるシステム」か?
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8/21の僕のツイート
VALUが誤解の元であった「株式」の比喩から離れる方針を示していて良い方向に進んでると思った。進む先は「俺が駆け出しの頃のあいつを支えたんだぜ」というドヤ顔権の商品化か、権利を出品できるオークションか、どちらになるのだろうか。
前者も権利であるので、後者のオークションとオーバーラップがある。しかし前者を推すなら短期的な金額ではなく「昔から支援してる」「毎月継続的に支援してる」にインセンティブを与える方がうまくいきそう。後者はクラウドソーシングの変形なのでレーティング機能が必要になるだろう。
っていうか後者はVALUじゃなくてクラウドソーシング事業者がやった方が素直か?買い手だけでなく売り手が先に登録できるようにしてもマッチングとしては促進されるわけだし。