Scrapboxで他人のプロジェクトに参加する
2021-05-22
@nishio: ほとんどを一人が書いてる他人のScrapboxプロジェクトに参加させてもらった時は「おじゃましま〜す」って感じで、眺めて、そっと一言置いていく感じだったけど、空っぽのScrapboxをこれから多人数で使うぞーって時は「よっしゃページをたくさん用意するぞ!」みたいな感じになってる 今まで、このプロジェクトの書き込み権限を他人に与えることを「考えたけど否定」してたのだが、否定してたのが間違いだった気がしてきている
なぜダメだと思っていたか→経験してみて実際には
文章が混ざり合って誰のものかわからなくなることへの嫌悪感
→少なくともアイコン表記でコメントをつけるのはツリー掲示板的な感覚であって混ざり合う感じではない
ドミナントな著者がいる場合、他の著者は「お邪魔してまーす」という感じになって、アイコンをつけてコメントを残していく感じになる
誘った人Xはどうせ書かないのでは、他人Yの著作物を作ることになぜXが協力すると思うのか、Xが書きたいことがあればXのプロジェクトに書けばいいのであってYのプロジェクトに書く必要はないのでは
実際「まとまった1ページ」を書きたい時にはそんな感じ、自分のプロジェクトに白紙のページを作ってそこに思ったことをアウトプットしていく
「まとまった1ページ」より小さい情報の単位がある
あるページを見てそれにコメントを残すのはまさに「まとまった1ページとするほどではない情報」
これは結局のところブログの時代にコメント欄をオープンするかどうかという議論があったのと同じ
ちなみに僕は最初オープンしていて、その後、結城 浩さんがクローズドなのを見て真似をした その時の記事はあるかな
見つけられない
特に記事とか書かずに「なんとなくコメントを拒否することを悪いことのように思ってたけど結城さんもやってるし、よく考えたらコメント欄を開放するのは追加で与えてるだけであって、閉じたからと言って何かを奪ってるわけではない」と考えてスッと閉じた気がしてきた
このScrapboxの編集権限を不特定多数に公開することには抵抗を感じる
→オフラインでやり取りしたことのある限られた人数の人に編集権限を与えるのは大丈夫かも知れない
そもそも編集権限を与えたからと言って、読者がフィードバックをするインセンティブなどないのではないか
そもそも他人のプロジェクトを読まないのではなか
これは実際、読まない
この「読まない」は「全部のページを読んだりしない」「毎日読んだりしない」ということ
人間は機械ではないので当たり前である
読める状態であると、何かのきっかけにバースト的に読む時がある
入った瞬間にとりあえず自分のIDで検索したりしてパラパラ読んだが、これは「死んで沈んでる魚」であってコメントを引き出さなかった
読んでるうちに、blu3moの興味関心について緩やかに「理解」が深まった 具体的に何がどうなったかは説明できない、読んでいるうちに少しずつ理解が積み上がっていく感じ
別の共同編集Scrapboxが立ち上がる時に「ここに呼ぶと面白いのでは」となった
何が起きたのか時系列で整理してみた
不必要に長くなったかもだけどまずはアウトプットすることが大事
https://gyazo.com/a61addc7591475bf88718004af5da3cf
1 まずある人Aが公開プロジェクトをやっている
2 それを別の人Bが見て一部の記事で言及する
3 Aがその言及に気づいてプロジェクトBを認識し一部の記事で言及する
ここまでは今までも多くのプロジェクト間で起きていた
4 Bが自分のプロジェクトに他の人をインバイトする実験を始める
この時までにAとBはお互いを認識していた
面白いことがこの瞬間から起きると期待して参加したが、Aの主観としてはそうでもなかった
5 Aは別件で共同編集プロジェクトCを作る必要があり、そこを賑わすためにどうすれば良いか考えた
6 Aは「BをここにインバイトすればCにとってもBにとっても有益なのでは」とひらめく
整理したが、で、何が起こったのか
https://gyazo.com/75c5babae0173a191dcf0cf9e655eec9
CがNDA掛かっていることが原因で、Cのコンテンツが直接引用されることなくBによって一旦咀嚼されて変換されて出力された
このコンテンツは大元のプロジェクトCを見ているAにとっても面白いものだったのでCのための作業で頻繁にScrapboxを見ている間CだけではなくBも見ていた
Cの作業の過程でStreamの良さを理解したというのもあるかも
@nishio: ところで今今まで理解してなかったけどScrapboxのStreamの機能、便利だね。Streamモードでプロジェクト切り替えてもずっとStreamなの細やかなお気遣いって感じ 一般化すると?
なんらかの外部的なトリガーによって、共同編集プロジェクトに複数の人が興味関心を持つコンテンツが高頻度発生し始めた時、そこで化学反応が起こる
コンテンツがトリガーになってアクションが引き起こされ、新しいコンテンツが生み出され、それがトリガーになる、という正のフィードバックが起こる
共同編集にしてあるだけでは触媒が足りない
唐突な例え話
ある人が文章を書いていることで、そのページが一番上にくる
別の人が一番上のページを開くと、今まさになにを考えて書いているのかがわかる
思考のチャットよりも速い
チャットですら一行書いてエンター押すまで共有されない
音声の会話に近い
レスポンスを即座に返せる
音声では相手が話し終わるまで待たなければならない
ScrapboxではCtrl+iを打った瞬間にレスポンスを返そうとしていることが伝わる
これはリアルタイム性の高いやり取りの例だけど、時間的に離れてても「最近関心を持って書いたり書き換えたりしたものが上がってくる」ことによって「そこに他人の関心を惹きつける」
一方で拘束はしない
反対の意見