Polis:AIとWeb3
@nishio: AIとWeb3の関係に関する議論をPolisにしました。投票するとあなたの意見がみんなの意見の分布のどの辺りにあるかわかります。 すべて投票すると、あなたの新しい意見を投稿することができます。
https://gyazo.com/dece76fb96d70f7758e9f03db0668c35
https://gyazo.com/697d1e05eec20d4e5cc8d354387f872e
https://gyazo.com/dac1b70c525984646267e9181af1bcc0
https://gyazo.com/0684bc43b4e35c71ec01cbe8ac2636f2
https://gyazo.com/fdb251a6fdde36c1df0f196a4e88206f
https://gyazo.com/575e7bef1de485aaf327372505461d24
https://gyazo.com/fd157f8ebaf1138159fa78c26d94b57d
https://gyazo.com/a7025df4bc9ad11e5f3a0d11964436ab
https://gyazo.com/9b6149aee7c30c75d29c82ccd5f005f1
きっかけ
Web2.0は「ユーザーが投稿することによってインターネットコンテンツが変容した」ことが重要だった
Web1.0はマスコミとか一部の人だけが発信してた時代、Web2.0で多くの人が投稿するようになった
ユーザーによるコンテンツ投稿は、ユーザーにクリエイティブ能力がないと難しい
Twitterは、文字数が少ないテキストなので、ユーザーのクリエイティブ能力が低くても参加できた
Instagramは、写真が下手な人でもいい感じに見せることができるたので流行りました
TikTokは、YouTubeなどと比べて良い感じの動画を投稿しやすくなったので流行りました
Web2.0においては「投稿しやすくなる→ユーザーが投稿する→今までと違うコンテンツが膨大に増える」という流れが何度も起きた
Web3においては、ブロックチェーンによってデータが所有できる
Web3においては、インセンティブ革命によって、プラットフォーマーだけじゃなくて、コンテンツ投稿者にとっても金銭的メリットが大きい
TwitterやInstagramはユーザの投稿がコンテンツなのにそのコンテンツからの収益はすべてプラットフォームが取っていて、おかしい
コンテンツを投稿したユーザーに、うまく利益還元することで、よりよいサービスが作れる
生成系AIがおこしたインパクトは、コンテンツ制作に要求されるスキルレベルの低下である
生成系AIがコンテンツ投稿コストを下げたことは現状のWeb2.0企業に大きな影響を与える
生成系AIによって大きな影響を受けたWeb2.0をWeb3と呼ぶかどうかは単なる呼び名の問題であり本質的ではない
ブロックチェーン等はweb4(以降)である
web1.0時代には、webコンテンツは主にメディアや法人のように、一般人が作れないものが大半だったのに対して、web2.0時代は、誰でも発信できるコンテンツが、SNSなどによって主体となった
read/write/ownの"write"にはまだ、先があった。生成系AIの大半のデータセットがweb2.0によって作られたものであり、これをもとに、生成系AIによるさらなる"write"(コンテンツの生成)が行われる。
かつて、web1.0は新聞社やポータルであった。
Web 2.0は、インターネットがより対話型でユーザー主導のものになったこと
我々が現在見ているインターネットはWeb 2.0。(Web 2.0では、ユーザーが自分自身でコンテンツを作成し、共有することができます。UGCは「User Generated Content」の略で、ユーザーが生成したコンテンツを意味します。YouTubeやTikTokは、UGCの典型的な例であり、ユーザーが動画をアップロードし、他の人々と共有できるプラットフォームです。)
インターネットとは、「ジェネレーティブAIが作ったコンテンツを見るもの」となるだろう。これがweb3.0である
Web1.0からWeb3.0への変化は、主にコンテンツの発信者が変わってきた。Web1.0では、主に法人がコンテンツを書き込む(write)役割を担っていました。一方、Web2.0では、個人がコンテンツを書き込む(write)ようになり、ユーザー生成コンテンツが増えました。そして、Web3.0では、AIがコンテンツを書き込む(write)役割を担うことが期待されており、さらに進化したインターネット環境が形成されると考えられています。
マスメディアとインターネット時代の違いは、発信主体の多様化と規模の増大にあります。インターネットが発展するにつれて、個人や法人だけでなく、ジェネレーティブAI(自動的にコンテンツを生成するAI)も情報発信者として登場しました。これは、インターネットの進化の一環と言えます。
「own(所有権)」というテーマは、Web4.0以降にも続く重要な問題です。デジタルアセットやコンテンツの所有権、プライバシー、データセキュリティなどの課題は、今後もインターネットの発展に伴って解決策が求められるでしょう。
「Web3はオワコン」も「Web3はAI」もどっちも「タイミングのズレたハイプサイクル」を異なった視点から描写してるに過ぎない。Web3がオワコンに見えるのは流行のピークに注目してる。Web3がAIに見えるのは両者がつながる未来を見てる。
Web3の過度に持ち上げられた部分は今後幻滅期を迎える
現時点のAIも過度に持ち上げられているのだから、ちょっと先で幻滅期を迎える
しばらく先においてWeb3とAIの技術の良い半分をつなぎ合わせてより良い未来が実現されていく
今のタイミングでWeb3に対して感情的に拳を振り上げてしまった人が、その行動によって自分に呪いをかけて、10年後に社会の変化に抵抗するようになることが問題
Web3由来技術の有益なものは、名前を付け替えてWeb3由来技術であることをわからないようにするとよい。感情的な反発を避けられるから。
Web3は昔からある「分散は”平等”の夢を見るか」という取り組みの一つ
Web3が画期的だったのはお金と密接に結びついたことで、分散にありがちな「誰がインフラ維持すんの?」問題にひとつの解を示したこと
Web3とかが世界的に盛り上がったのは「ビッグテックにデータを搾取されている」という懸念へのアンチテーゼ
日本は牧歌的なだけで、「ビッグテックにデータを搾取されている」という批判はずっとあった。分散SNSのBluesky もそうだしGDPRとかもなんもかんも全部そこに繋がってる
NFTとかで「クリエイターに正しく報酬を」みたいなやつはオマケというか、データ搾取問題からすると傍流
Web3の本流は個人情報とかクッキー問題とかそっちを含めたデータ全体
Web3とAIは、個人情報とかデータという意味で地続きなんですよ。データの本来の所有権を持つ人が、知らないうちにAIを持つビッグテックに搾取されている現状がある。
イタリアはOpenAIの使用を禁止したし、GDPR違反にもなりかねない。
データはすでに石油くらいには希少資源になりつつある。石油・穀物・シリコン・データみたいな。
AIによってますますデータの重要性は増しているのに、個人情報や著作物を生み出しているユーザにはほとんど還元されないのは問題だ
データを生み出すユーザへの還元を考える切り口がWeb3
データの民主化はweb2.0でユーザがデータをネットに上げるようになったところから始まった
Web2.0でユーザがデータをネットに上げるようになった、AIはそのデータを学習する、Web3はデータの所有者は誰なのかという話で、表裏一体
Web3は「データの主体的なコントロールを可能にする技術」であって欲しかったわけなんだけど、まだ立ち上がってない
Web3は実質、金融的アナーキズム
オープンソースソフトウェアの中には、多くの人に価値をもたらすのに作者に還元されていないものがある。これらのデジタル公共財に対して、GitcoinはWeb3技術を用いて60億円以上の分配を行った。これは社会の良い方向への変化である。
Web3由来の分散ID技術は、民主運動に対する政府の反発が強い地域において、物理的身体の危険を減らし、安全なオンラインでの活動を可能にする。社会を良い方向へ変化させる技術である。
台湾デジタル大臣のオードリータンはWeb3由来の分散ID技術をデジタル人権をもたらすものと位置付けている。この解釈に賛成する。
これについて説明します!
まず、Web2.0ってシンプルにいうと
「ユーザーが投稿することによってインターネットコンテンツが変容した」
ことが重要だったと思っています。
マスコミとか一部の人だけが発信してた時代(Web1.0)から、多くの人が投稿するようになった、ということですね。
https://pbs.twimg.com/media/FtzWMP2akAAA3pk?format=jpg&name=medium#.png
一方で、ユーザーが投稿できるコンテンツは、クリエイティブ能力がないと難しいんです。
なので、初期に盛り上がったのがテキスト系です。たとえばTwitterは、テキストだけなので、比較的投稿しやすかったんですね。また、文字数が少なくてもいい、というのもやりやすかった。
そのあとに流行ったInstagramも、写真をいい感じに見せることができるので流行りました。フィルタ機能や初期のころは正方形で見せることで写真が下手な人でもいい感じにできたんです。
同じく、TikTokもYouTubeなどと比べて良い感じの動画が投稿しやすくなったことがとても大きなポイントです。
というので、Web2.0においては、
投稿しやすくなる
→ユーザーが投稿する
→今までと違うコンテンツが膨大に増える
という流れが何度も起きてたわけです。
で、Web3ってなんだっけ?となったときに、
- ブロックチェーンによってデータが所有できる
- インセンティブ革命によって、プラットフォーマーだけじゃなくて、コンテンツ投稿者にとっても金銭的メリットが大きい
みたいな世界観じゃないか?と言われていました。
たとえばTwitterやInstagramは僕らの投稿しかコンテンツがないけど、収益はすべてプラットフォームが取っていっている!おかしい!という思想だったり、「ユーザーにもうまく還元することで、よりよいサービスが作れるのでは?」という考えですね。
そんな中、生成系AIが大流行します。
生成系AIがおこしたインパクトは
「テキストだろうとイラストだろうと、プログラミングだろうと、あらゆるコンテンツ制作が、スキルが低くても投稿できるようになった」
という点です。
今はイラストなどが大きいですが、近いうちに、動画やアニメ、マンガ、アプリ、Webサービスまで広がっていくことが予想されます。
TwitterやInstagramやTikTokがそれぞれ一分野で成し遂げてた革命が、全方位的かつすごい規模で起こりつつある、というイメージです。
たとえば、イラストをpixivに投稿して人気を出す、というのは相当な絵師さんじゃないと難しかったのが、クオリティ高い絵を投稿できるようになってしまった。
Instagramがフィルタによって、誰でもいい感じの写真が撮れるようになった、と同じですね。
その意味では、これらは、Web2.0がより進化したともいえます。
このあたりの区分け、ぶっちゃけ総意がとれるかどうかなので、これをWeb2.0の範疇にするか、Web3とバージョンアップしたほうがいいのか?は適当です。みんないい感じに議論して、定まるでしょう。比較的どうでもいい話です。
というわけで、「Webサービスの形態がどう変わるのか?」というので区分けをしている話ですし、Web2.0かWeb3か?というのは、わかりやすかったり、人々のモードが変わるのが目的なので、そこまで厳密に区別する必要はないと思いますが、、
Web3はAIだった!というのは上記のような背景です。
kensuu というので、詳しくは、田中良和さんの投稿を見るのが一番わかりやすいのでこちらを参考にしてください! では!
nishio 「Web3はオワコン」も「Web3はAI」もどっちも表現が雑。どちらも「タイミングのズレたハイプサイクル」を異なった視点から描写してるに過ぎない。Web3がオワコンに見えるのは流行ピークに注目してる。Web3がAIに見えるのは両者がつながる未来を見てる。 https://pbs.twimg.com/media/Ft0ebtfaUAEs9-A?format=jpg&name=medium#.png
nishio Web3の過度に持ち上げられた部分は今後幻滅期を迎えるだろうし、現時点のAIも過度に持ち上げられているのだから、ちょっと先で幻滅期を迎える、そしてしばらく先においてそれぞれの技術の良い半分をつなぎ合わせてより良い未来が実現されていく nishio けんすうの説明が下手すぎて、まともなエンジニアからも感情的な反発を生んでる。もうちょっとマシな説明はできないもんか。 https://pbs.twimg.com/media/FtzWMP2akAAA3pk?format=jpg&name=medium#.png
これについて説明します!
まず、Web2.0ってシンプルにいうと
「ユーザーが投稿することによってインターネットコンテンツが変容した」
ことが重要だったと思っています。
マスコミとか一部の人だけが発信してた時代(Web1.0)から、多くの人が投稿するようになった、ということですね。
https://pbs.twimg.com/media/FtzWMP2akAAA3pk?format=jpg&name=medium#.png
nishio 今のタイミングで感情的に拳を振り上げてしまった人たちが、その行動によって自分に呪いをかけて、10年後に社会の変化に抵抗する老人になる可能性がまあまああって面倒だなぁと思っている。まあ、その時には名前を付け替えてWeb3由来技術であることをわからないようにするかも知れないけどな。 2月24日 ·
最近のジェネレーティブAIを見ていると、ブロックチェーン等がweb4(以降)であって、本当のweb3がジェネレーティブAIであった、ということがわかる。
ーー
web2.0とは何か。
それは、web1.0時代には、webコンテンツは主にメディアや法人のように、一般人が作れないものが大半だったのに対して、web2.0時代は、誰でも発信できるコンテンツが、SNSなどによって主体となった、という変化と言える。
という流れで言えば、web3とは、さらなるコンテンツの拡大ということの方が、スタンダードな流れであって、read/write/ownというのは秀逸なレトリックであったが、
"write"にはまだ、先があった、ということだろう。
ーー
つまり、ジェネレーティブAIの大半のデータセットがweb2.0によって作られたものであり、これをもとに、ジェネレーティブAIによるさらなる"write"(コンテンツの生成)が行われる。
これがもたらす意味は、我々が現在見ているインターネットとは、youtubeであり、tiktokであれば、それは、GCMであり、つまり、web2.0と言える。インターネットとはweb2.0となった。かつて、web1.0は新聞社やポータルであった。
ということは、10年後(比喩表現)には、大半がジェネレーティブAIが作ったコンテンツしか見てないということになり、
大半のユーザーにとっては、インターネットとは、「ジェネレーティブAIが作ったコンテンツを見るもの」、となるだろう。これがweb3.0である。(といっても、今もweb1.0が無くなっているわけでもないので、web2.0は併存する)。
read/write/ownではなく、writeの法人(web1)/個人(web2)/AI(web3)という発信主体の変化がweb1.0-3.0の変化であった。
いわゆるマスメディアとインターネット時代の違いは、発信主体の多様化、規模増大であったという観点では、ジェネレーティブAIはその正当進化と言えるのだろう。ownというテーマは、web4以降に持ち越された。
hrjn Web3は結局何だったのかは誰もよく分かってなくて、昔からある「分散は”平等”の夢を見るか」という取り組みの一つだったのかなと。 今回画期的だったのはお金と密接に結びついたことで、分散にありがちな「誰がインフラ維持すんの?」問題にひとつの解を示したことかなーという。
hrjn こっちは時代背景をちゃんと捉えなくてはならなくて、Web3とかが世界的に盛り上がったのは「ビッグテックにデータを搾取されている」という懸念へのアンチテーゼなんだよね。 実際問題、そうした批判はずっとあった。分散SNSのBluesky もそうだしGDPRとかもなんもかんも全部そこに繋がってるんですよ。日本は牧歌的なだけで。
hrjn NFTとかで「クリエイターに正しく報酬を」みたいなやつはオマケというか、データ搾取問題からすると傍流ではあるよね。データを搾取させないための1テーマ。 本流は個人情報とかクッキー問題とかそっちを含めたデータ全体なんですよ。
hrjn AIがここにどう絡んでくるのか?結局、個人情報とかデータという意味で地続きなんですよ。 データの本来の所有権を持つ人が、知らないうちにAIを持つビッグテックに搾取されている現状がある。”オープンデータ”とかフェアユースとかで問題ないって主張があるわけだけど、キモいよねって話。
hrjn 結局、AIでもビッグテックにデータを搾取されているというWeb3から言われてきた問題があるわけ。これ結構重要なのよね。 イタリアはOpenAIの使用を禁止したし、GDPR違反にもなりかねない。データはすでに石油くらいには希少資源になりつつあるのよ。石油・穀物・シリコン・データみたいな。
hrjn Web3とAIの関係を言うのであればこういう話だよね。 AIによってますますデータの重要性は増している。一方で、個人情報や著作物を生み出しているユーザにはほとんど還元されない(無料で使っとるやんって話はあるけど)。
ここへのアンチテーゼとしてのWeb3なんだよ。
hrjn なのでまぁ、データの民主化はweb2.0で爆発的にユーザがデータをネットに上げるようになったところから始まったデータの所有者は誰なのかという話で、AIはそれとは違うレイヤーで進んでるデータ活用の問題。 表裏一体だけど、違うレイヤーの話してるよね。
hrjn こうした流れの中であえてweb3を位置付けるなら「データの主体的なコントロールを可能にする技術」であって欲しかったわけなんだけど、全く立ち上がらなかったよね。まだ試行錯誤されてるだろうけど。 実質、金融的アナーキズムを体現した何かだよねー。
hrjn この話に答えるとすると、この連投のような話だよね。一言で言うとWeb3は立ち上がっていない(真顔