KJ法のカードの配置に不正解はない
「しっくりくるところに置く」の「しっくり」は主観だから、人それぞれ異なっている。 A, B, Cのカードがあり、あなたは「AとBをくっつけて、Cは離すのがしっくりくるな」と思ったとしよう。そこに別の人Xさんが「BとCをくっつけて、Aを離すのがよい」と言ったとする。
あなたの配置が不正解だったのではない。あなたとXさんの主観が異なっているだけ。同じ物を観察していても、あなたとXさんは視点が異なっていて、見え方がちがうだけ。
下記のページの図を参照するとよい:
一方で
「有益な結果に至りにくい配置の仕方」はある、既知の構造に合わせて配置すると、既知の構造が再現される、これでは未知のものは得られない。
「あなた」が新入社員で「Xさん」が先輩である場合:
あなたはXさんの配置に「しっくりこないな」「もっとこう配置した方がしっくりくるな」と思ったとしても言いにくいだろう
特に「しっくり」は主観なので「こちらの配置の方がいい、なぜなら〜」と理由を説明できないことがある、なので主張しにくさを感じる
権威勾配によって、Xさんは自分の中にない情報を得るチャンスを逃している、積極的に後輩の意見を引き出す方が良い 主観的意見が分かれてどちらに置いたらいいかわからないなら、複製して両方に置けばいい。一つのものが複数の側面を持つことは、よくあること。一枚の付箋で表現できると決めつける方がおかしい。
複製して配置した後で、周囲の付箋と干渉して文章を変更したくなったらしたら良い。こうして「誤って一つの付箋に押し込められていた二つの意味」が分離される