AIタスク管理システム2025-01-08
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nishio 友達に今日作ってたAIタスク管理システムの会話ログを見せたら超面白がって「サイボウズの本業と直接シナジーありそう!ちゃんと仕事してたんだ!!」と言われた(一言余計)のでここでも紹介していこうと思う まず「今日何したらいい?」と聞いたらVMが立ち上がる
https://pbs.twimg.com/media/Ggxvio5aEAA8aeF?format=jpg&name=large#.png
nishio AIはドキュメントを読んで自分のタスク管理の仕事を理解した https://pbs.twimg.com/media/GgxwCt6a8AAb7tW?format=jpg&name=large#.png
nishio このドキュメントに書いてあるようにタスクはbacklog.yamlで管理されているのでAIは次にそれを読みにいって僕のタスクを把握する。「私は今日何をしたらいい?」という問いに、おすすめのタスクを教えてくれる https://pbs.twimg.com/media/Ggxwg-Ma4AAPzmu?format=jpg&name=large#.png
nishio で、そのタスクをブレイクダウンして具体的にはこんな手順でやるといいとおすすめしてくれる。今それをやるべき理由、これをやると次に何が可能になるのか、などを説明してくれる https://pbs.twimg.com/media/Ggxw5lZboAEA1KS?format=jpg&name=large#.png
nishio で、そのタスクをブレイクダウンして具体的にはこんな手順でやるといいとおすすめしてくれる。今それをやるべき理由、これをやると次に何が可能になるのか、などを説明してくれる https://pbs.twimg.com/media/Ggxw5lZboAEA1KS?format=jpg&name=large#.png
nishio で、それを見た僕が最初に言ってなかった条件「今日は腰を据えて開発ができない」を伝えると、それを踏まえて「じゃあこれはどう?」といってくれる。僕が済んだタスクにdoneをつけてなかったので済んだものを提案してきて「それは済んだ」と答えてる、もちろんこのやり取りでAIはデータを修正できる https://pbs.twimg.com/media/GgxxjFnboAAdf3O?format=jpg&name=large#.png
nishio そんな感じのやり取りをしながら、あるタスクは別のAIインスタンスに任せたり、他のものは「こういう条件が満たされるまで保留しよう」と指示したりしつつ出てくるタスクに順に答えていく https://pbs.twimg.com/media/GgxygCpbwAA7zDz?format=jpg&name=large#.png
nishio ここで提案されたタスクは「ああ、それは僕が残り1時間でできるタスクだからやろう」とおもっ思ったのでやった(AIが9割完成させせてUIの配置だけイマイチな状態だったのでそれを修正してPullReq) nishio 出かけて帰ってくる道でChatGPTのAdvanced Voiceと思いついたタスクについて話して、その会話ログをタスク管理AIに丸っと投げつけて管理対象にさせる https://pbs.twimg.com/media/Ggx0KB4a8AAlGs_?format=jpg&name=large#.png
nishio AIはそのログを見て「3つのタスクがあるね、今最優先でやるべきなのはこれだね」といってくれる https://pbs.twimg.com/media/Ggx0j8SbkAAFsGB?format=jpg&name=large#.png
nishio この後面白いのが「これから12分で家を出て駅まで歩いて電車に乗る、時間を効率的に使う方法を教えて」って言ったら、駅まで歩く時間に実行可能なタスクを指示して来た。「駅まで歩く時間も働け」って指示を人間の上司が人間の部下したらパワハラになるかもしれないw https://pbs.twimg.com/media/Ggx1TCCaQAAnx5Q?format=jpg&name=medium#.png
nishio 「歩きながら考えて、電車の中でこのフレームワークを使え」とか言ってくる https://pbs.twimg.com/media/Ggx1t3iaYAEGhij?format=jpg&name=medium#.png
nishio そんなこんなでタスクをこなしながら電車で移動して友達に会って「今日はこんなものを作ったんだー」と言ったら冒頭の話になったわけ nishio 仕事をしていると、最優先でやらないといけない緊急タスクと、「やった方がいいんだけどなー、緊急ではないんだよなー」というタスクがある、この後者のタスクを思いついたときに記録しない人はそもそも緊急タスクをやってるうちにほとんどを忘れてしまう。なら記録する人はどうか nishio 記録する人も多くの場合「1行メモ」とか「TODOリスト」とかの形で記録しがち。で2週間くらい経って「今日は時間に余裕があるな、何をしようかな」とそのリストを見たときしばしば「文脈が足りなすぎてなんだかわからん」となる。こうやって重要だが緊急でないタスクがどんどん取りこぼされている。 nishio 一方で時間をかけてしっかり記述することはできない。なぜなら緊急タスクと時間を奪い合ってる状況だから。 そして仮にしっかり記述すると、今度は一覧性が悪化して全体に目を通すコストが上がってしまい、結局使い物にならない。
ところが、このリストを読み書きするのがAIならこの問題が解決する。
nishio 人間が雑に書いたテキストと参考資料を元にして文脈を補ったしっかりした記述を作るのはAIは得意。たくさんの情報を見ることも人間より広く速く実行できる。だから、人間が雑に書いたり音声で話したタスクから、AIが清書をし、その清書されたものをAIが読めば良い。 nishio これを読んで興奮してた友人は社長業をやってるんだけど、お分かりのとおりこれは1人の個人が使っても有益だが、チームで使うとさらに有益になるシステムだ。 nishio 今までは消滅したり、個々人の頭の中に留まったり、文脈が少なすぎて本人もしばしば意味がわからなくなるような断片的記述の形にしかならなかった「改善すべき点や改善のアイデア」が他人に共有可能な清書をされた状態で組織に蓄積されるようになるわけ。 nishio 複数の人が課題だと思うものは、重要度が高いんだろうな、明示的に時間を取るか、などと判断材料にできる。一つの課題に対して複数の視点で解決策が集まれば、より良い解決法にたどりつきやすくなる。 nishio もっとシンプルな話として、新人が何か困って先輩に相談しようとしたとき、先輩が暇そうにしてることなんてほとんどない。有能な先輩はみな忙しそうに見える。 これを「AIに相談する、先輩は手の空いたときにログを見る」とするだけで課題が個人の中に留まることの非効率を減らせる
nishio 「チームの中にAIがいる」という状況がもたらすより効率的な働き方が、2025年1月現在でもうこれくらい実現可能になってる。今後1年でどこまで進歩するだろうか、という状況。 「SFみたいだ、でもSFではなく現在なんだよな」という感想
>nishio: AIが作れっていうからAIに「AIにタスク管理をさせる仕組み」を作らせてたんだけど、要するにタスクを1行で書くTODOリストは文脈が失われすぎ、失われないように詳細なことを書くと今度は一覧性が悪くなるというトレードオフがあったが、人間が一覧するのをやめてAIに任せれば均衡破壊できるということ
https://pbs.twimg.com/media/Gg0drptaMAALpF1?format=jpg&name=medium#.png
urgentフラグが立ってる曖昧なタスクと、来週の金曜が期限でサブタスクがある発表準備のどちらが優先されるべきかはなやましいですね(悩ましいものを両方出して見せてから片方をお勧めするムーブは助かるな...)
https://pbs.twimg.com/media/Gg0lJZqaMAQK3yf?format=jpg&name=medium#.png