AIガバナンスのグローバルな相互運用性
日本はセルフガバナンス路線だがEUでは法的拘束力のある規制とモニタリングの仕組みを作ろうという路線、ただしEUにも3つ意思決定機関があり意見が分かれてるのでそうすんなりと規制が決まるかは未知数 1. 我々は、人間中心で信頼できる AI を促進するために、信頼できる AI のための相互運用可能なツールの役割を支援し、AI とデータドリブンエコノミーへの信頼を構築し責任ある AI イノベーションのためのオープンで実現可能な環境を構築する役割を認識することを決意する。
2. 我々は、AI ガバナンスの枠組みを超えた相互運用性を促進するために、標準開発組織 (SDO)における国際標準の開発への包摂的なステークホルダーの参加を支持する。国際的な AI 技術標準に関する G7 の協力を強化するために、我々は以下のことを決議する。
国際的な AI 技術標準の開発への取組について、ステークホルダーの認識を高める。
国際的な AI 技術標準の策定に積極的に参加する方法について、ステークホルダーの能力を高める。
責任ある AI を進めるためのツールとして、国際的な AI 標準の採用を奨励する。
3. 我々は、ガバナンスフレームワーク間の相互運用性、リスク評価・管理フレームワーク、監査、潜在的な認証スキームなど、信頼できる AI のためのツールに関する G7 ワークショップ/ラウンドテーブルを通じて対話を促進し、G7 メンバーから専門家やイノベーターを集め、以下の事項について議論することに努める。
・信頼できる AI システムの採用に向けた課題と機会
・国際的に活動する中小企業、スタートアップその他のステークホルダーへの支援に向けた提案
・信頼できる AI の開発と導入に関する国境を越えた協力の機会と課題
・規制と非規制的枠組み、SDO で開発された国際技術標準や認証制度の持つ利点
4. 我々は、ガバナンスの枠組みを超えた相互運用性を促進するために、信頼できる AI のための指標やツールを開発について、OECD、GPAI、UNESC 等を含む国際機関やイニシアティブとの協力を歓迎する。また、我々は、G7 内や OECD などの場で、生成 AI を含む AI に関する今後の機会や課題に関する将来の政策や社会のニーズについて、関連するすべてのステークホルダーとの協力を強化する。 5. 我々は、OECD の AI 原則を採択し実施するために、発展途上国や新興国との関与を強化することを求め、世界的に AI イノベーションを実現可能にする環境を支援しつつ、民主主義的価値や人権・基本的自由の尊重を強化し、世界中の AI ガバナンスの枠組み間の相互運用性を促進するための集団的な努力を歓迎する。