2017-11-27
システムの語源、複製容易な財のマネタイズ、の話が混ざっている
昔、物理的な商品をイメージしていたのが抽象化されて「財」になり、具体的なお金をイメージしていたものが抽象化されて「資本」になって具体的な仕事が「資本の拡大再生産」になったように、商品とお金を交換してたイチバも抽象化されて「市場(シジョウ)」になる。市場は流動性を高めるシステム。 システムという言葉も抽象化の結果生まれたものだな
原始時代には「水」「どんぐり」のような組み合わせでない物がほとんどであったところ、文明の進歩とともに「クワ」「弓」などの、要素の組み合わせによって機能する物が作られ始める。2000年前のギリシャでは自動販売機が作られた。ギリシャ語の「組み合わせたもの」がシステムの語源である。 物理的な物を抽象化して「財」とするにあたって、複製の容易さは捨象された。物理的な物においても複製が容易なものとそうでないものがあるからだ。一方で複製容易な財と複製できないお金との直接交換は難しいことがここ20年で知られてきて、広告モデルでのマネタイズなどが検討されるようになった。 広告モデルでのマネタイズとは、ある複製容易な財が直接お金と交換しづらいので、その財を無償で使わせるとこによってビューという別の複製困難な財を生み出し、それをビューを欲しい相手に渡すことでお金を得る、というモデルだ。逆に複製容易性を落とすのがサブスクリプションモデル。お金を払い続けないとアクセス権が奪われる。