贈与経済2.0
この記事は、慶応義塾大学教授の荒谷大輔氏が提唱する「贈与経済2.0」という概念について説明しています。
主なポイントは以下の通りです。
資本主義経済と並行して贈与経済2.0が浸透すると、資本主義経済の「道徳」が社会全体で一元化できなくなる可能性がある。
その結果、他者の価値観を尊重せざるを得ない状況が生まれ、これまで維持されてきた社会的な「安心」が崩れると感じる人もいるかもしれない。
しかし、「安心」を優先させる心性が他者を「信頼」する契機を奪っているのだとすれば、「安心」が失われる不安は「信頼」によって補填されうる。
価値判断が一元化されない社会では、まず他者を「信頼」するところからはじめ、互いに「信頼」を深めていくことが重要になる。
つまり、この記事は、資本主義の「道徳」に縛られない新しい経済の可能性と、そこでは他者への「信頼」が重要になることを示唆しています。
raurublock 資本主義の終焉がそのうちやってきそうな気は私もするのだが、それはおそらく「お金を稼がなくても暮らしていける世界」としてではなく、「お金を稼いでも暮らしていけない世界」としてだろうというのが私の予想 nishio 「暮らしていける」「暮らしていけない」は誤った二分法で、実際にはどの程度の生活水準で生きるかということになるだろうな。例えば牛肉が一部の富裕層しか食べることのできないものになるとか。 nishio 日本くらいインフラの整ってる国で今後50年の間に大勢が餓死するようなレベルの「働いても食べていけない状況」は発生しないんじゃないかなと思う反面、牛肉が過半数の人にとって年に一度も食べられないものになることは起きてもおかしくないかなという気持ち nishio 衣食住の観点から言うと、住環境は人口が減っていくので築30年とかの住居を許容するなら「住むところがない」なんてことにはならないと思うし、衣服はみんなもっとヨレヨレのTシャツを着るようになるかもしれないが「着るものがない」にはならないと思う nishio 今後数十年で自動化できるものの価格が下がっていき、できないものの価格が上がっていく。「働かないで暮らせる」派は自動化できるもので生活が賄えるという考えで、それは工場で大量生産されたコロオギパウダーを食べることかもしれないし、娯楽はAIが書いたマンガかもしれない nishio もう少し数学的に表現すると、ある二種類の需要を奪い合う財(例えば牛肉とコオロギパウダー)AとBがあって、Bが自動化によって生産コストが下がりどんどん安くなっていくと、安さを理由としてAからBなら移る顧客が増えてAの需要が減少していく。需要が減少すれば価格も減少するのでA生産者の利潤が減る nishio A生産者の利潤が減ればA生産者が減って、あるところで「値段を理由としてBを選ばない顧客」の需要と均衡して、少量が高い金額で生産されるようになる。廃業したA生産者は労働市場に流れ込んで供給を増やすので、労働の価格が減少する。これを繰り返してズルズルと人間の労働の価格と購買力が下がる nishio これが予見できたとしても逃れられない。なぜならA生産者の中で生き残るのは「最も効率よく生産ができてた生産者」なので、つまりは自動化に積極的なものが残るからだ。自動化競争がもう始まってしまっていて、逃げることと負けることはイコールなんだ nishio 経営者としての選択肢は自動化で、労働者としての選択肢は「もし自分の仕事がなくなりそうなら、なるべく早くまだ残りそうor新しく生まれそうな業種に移動して、そこでの作業効率を上げること」になるわけだ。効率の悪い仕事から順に機械に置き換わっていくから。 nishio.icon反論して
claude.icon反論して確かに自動化の進展によって一部の仕事が失われ、労働の価値が下がる可能性はあります。しかし、それが必ずしも多くの人々の生活水準の低下につながるとは限りません。
自動化によって生産性が向上し、商品やサービスの価格が下がれば、人々の実質的な購買力は上がります。
自動化で失われる仕事がある一方で、新たな仕事も創出されます。歴史的に見ても、技術革新は長期的には雇用を増やしてきました。
政府の適切な redistributive 政策によって、自動化の恩恵を社会全体で享受することができます。
自動化が進んだ社会では、人々は必ずしも仕事に多くの時間を割く必要がなくなります。余暇の増加は生活の質の向上につながります。
教育や職業訓練を通じて、労働者が新しい技術に適応し、より高度な仕事に就くことができるようになります。
したがって、自動化の影響は複雑で、必ずしも悲観的になる必要はないと考えられます。重要なのは、技術革新の恩恵を広く行き渡らせるための政策や社会システムを整備することです。そうすることで、自動化を人々の生活の質を高めるチャンスにつなげることができるでしょう。
実質的な購買力
それはそう
余暇の増加は生活の質の向上につながります
これはそうでもないと思う、そういうタイプの人と、退屈で娯楽を求める人とが出そう