複雑さは増大し続ける
tkihira 今は終身雇用制が破綻しているのが当然の前提になっているが、同じ職をずっと続けるのも危険になりつつあるのではないか、という話を今日していた。一生 IC としてプログラミングする、というような生き方を求めるとして、若い優秀な人に対する優位性をどのように求めれば良いのか、難しい話だと思う。 tkihira インターネットで世界の最新の情報も手に入るし、github で世界のトップクラスのプログラマーたちとコミュニケーションも取れる。AI によってさらに学習環境は良くなっていくだろう。我々の業界は、基本的に若い人の方がより環境が良くなっていき、必然的に若くて優秀な人が増えるのではないだろうか。 kumagi シニアなIC、腕のいい人はこんな風に先回りして問題を解決してくれてるし、新人が使う武器がどれだけ強力になってもソフトウェアは認知能力の限界まで複雑になり続けるから簡単過ぎて困る日は永久に来ない。 https://pbs.twimg.com/media/GVlr85HXcAAWJzY?format=jpg&name=small#.png
dmikurube 「ソフトウェアは認知能力の限界まで複雑になり続ける」 これがほんと自分の直感にも合っております。道具の進化で難しい問題を簡単に解決できるようになったら、次に認知の限界を迎えるところまで新しく難しい問題を作り続けるのが人類の業なので dmikurube まあ、その話と、だから「若い優秀な人に対する優位性」を確保できるか、という話は、直交した問題ではあります、はい dmikurube しかしまたそれとはさらに別の話題として、「『先回りして問題を解決する』と問題の可能性は認知されない」 (そして評価されることもない (から問題は解決せずにとりあえず燃やしてから考えようってなる)) っていう問題はどうしたら解決できるんですかね、なんてことを最近は思っております nishio 「システムは認知能力の限界まで複雑になり続ける」ならTrueだと思うが、5年後の「複雑なシステム」の代表格がソフトウェアであるかどうかに関しては僕は強く疑っている dmikurube それはたぶんそう。ソフトウェアの問題が絡まなくなるということもないと思うけど、多くが違うレイヤーを大きく巻き込んだ問題に向き合わなければならなくなりはするでしょうね (というかそれは5年後にかぎらず今でも既にわりとそう) dmikurube いまでも (単体の) (コードという意味での) ソフトウェアの問題より、たとえば関わる人を含めたエコシステムや、関わる人に対するインセンティブをどう作るか、みたいな問題のほうが、既によっぽど重い。エイッとコード書いて解決する問題ばかりならどれだけ楽か、っていう dmikurube コード書いて解決する問題に向き合う時間とか、むしろただのご褒美っていうか癒しタイムなので… dmikurube みたいなことを言っていると、たとえば企業における職階としての Engineering Manager の問題みたいな解釈を企業人にはされそうなのだがそういうわけじゃなくて、わりと人類一般としての問題意識 kazuho 「限界まで複雑になり続ける」ってのは昔から業界によらず存在する問題で(自動車とか) 要は「機能追加のコストに対し利得が上回る間は複雑になり続ける」が本質で、それがソフトウェアの場合は、プログラマが認知できる間は人件費という費用の変化が小さい(から限界まで複雑になる)ってことかと kazuho 特に、ソフトウェアの場合、製造(複製)コストがゼロなゆえに利用者が増えるほど開発にコストを投入することになる(これは単にそうすることが可能という話にとどまらず、競合優位の観点から必然)