網膜スキャンと次世代のCAPTCHA
2023-07-28 雑談をGPT4にきれいにさせたnishio.icon
A: OpenAIのSam Altmanが開発した人間の網膜をスキャンする装置に、大勢の人々が並んでいて、興味深いですね。 B: ユーザーに対して金銭的な報酬(あるいはトークン?)を提供するシステムですよね?
A: そうですね、"金銭を提供する"という側面はあるけど、Sam Altmanの目指すところは、国家に依存せずに「人間であること」を証明できるプラットフォームを構築することです。既に新宿の端末は予約で埋まってしまっていますが、自分も早くWorld IDを手に入れたいと思っています。 B: なるほど、それはNFTを高値で売却したいというような話ではなく、これからの世界標準となる可能性を秘めたデジタルウォレットが欲しい、ということ?
A: ウォレットというと財布のイメージが強いかも知れませんか、個人的には金銭的な報酬(コイン)の方はあまり重視していないです。少なくとも当面は、日本円で得る収益の方が上回ると思います。それよりも、重要なのは「Proof of Human」(人間性の証明)です。 B: 「Proof of Human」…それは何か、投票権とかのことを意味していますか?
A: AIの発展によってインターネット上での活動は人間であることを証明することが難しくなります。現在はCAPTCHAなどを通じて確認していますが、そういった方法が機能しなくなる時が来るでしょう。その時になれば、Webサービスは何か別の形で人間であることを認証しなければならなくなります。毎回マイナンバーカードを読み込ませるわけにもいかないでしょうし、サービス提供者はたくさんの国家がそれぞれ発行した証明書を扱うのは負担です。 B: あなたが言うには、これは次世代のCAPTCHAということですか? A: それに向けた一歩と捉えることができます。私たちは「どのように人間であることの証明手段を作っていくか」という問いに直面しています。例えば、台湾のデジタル庁はW3Cにおいて分散IDの標準化を目指しています。
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