知ってるつもり無知の科学
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知ってるつもり――無知の科学
THE KNOWLEDGE ILLUSION -- Why We Never Think Alone
邦題からは「一人で考える」「コミュニティで考える」という重要な切り口の情報が失われている 人間は効率的に行動するために情報を捨象する傾向がある 自分が思っているほどに世界を理解していない
人類の成し遂げた偉業の多くは、自らの理解度に対する誤った信念によって可能になった。そういう意味では、錯覚は人間の文明の進歩に必要だったのかもしれない。
最高裁判所がオバマケアの主要な条項を支持する判断を下した 直後に行われた国民へのアンケートでは、36%が賛成、40%が反対、同じアンケートで最高裁の判決がどのようなものであったかを尋ねたところ、正解したのは全回答者の55%
コミュニティのメンバーはそれぞれあまり知識はないのに特定の立場をとり、互いにわかっているという感覚を助長する。
こうして蜃気楼のような意見ができあがる。メンバーは互いに心理的に支え合うが、コミュニティ自体を支えるものは何もない
人は合理的に判断しないので合理的選択に誘導する(ナッジ:そっと押す)
制度への加入者を増やすために、希望者がオプトインするのではなく、希望しない人がオプトアウトする仕組みにする
賢さを個人の情報処理能力と捉えるメンタルモデルは適切か?
個人ではなくコミュニティが本体