時間軸での誤った二分法
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ある特徴Fが上昇してるとき、「以前よりFの値が増えた」の意味で「以前は今よりFでなかった」と言える。
Aさんが「今より」が省略して「以前はFでなかった」と言ったとする
それを聞いてBさんは「Aさんは『ある時点TでFでない状態からFである状態に変わった』という主張をしている」と解釈する
そして「時点Tはいつか?」と質問する。
このとき、Aさんは「ある時点TでFでない状態からFである状態に変わった」と主張してないので、Bさんが意味のわからない質問をしてきたと感じる
なめらかに変化しているものに変化点が存在していると仮定して質問しているように見えるので、一種の誤った二分法だと感じる でもこの状況でBさんに「それは誤った二分法だ」と指摘してもうまくコミュニケーションできない気がするな
Bさんの側は「Aさんがそう考えている」と誤って信じ込んでいる状態なので
gpt.iconこの状況は、まさに誤信念がコミュニケーションにおいて障害を引き起こす例として捉えられます。以下にポイントを整理します。
1. 状況の整理
Aさんの意図: 「以前は今よりFでなかった」と言いたいだけで、変化のタイミングや具体的な時点Tについて主張していない。
Bさんの解釈: Aさんが「ある時点TでFが変化した」と主張していると誤解し、その時点を聞こうとする。
2. 誤った二分法の影響
Bさんの行動は、なめらかな変化を離散的な変化点に還元して解釈する傾向(誤った二分法)に基づいています。これにより、Aさんの発言が不正確な主張をしていると誤解されます。
なぜ誤解が生じるのか:
Bさんは「Fである/ない」のどちらかしか存在しないと思い込んでいる。
その結果、Aさんが「今よりFが増えた」と述べたことを、「ある特定の時点で状態が変わった」という主張だと誤認している。
3. 誤信念課題との類似性
この状況は、誤信念課題における「他者の信念を誤って理解する」現象と似ています。
Aさんの視点: 自分は変化点を主張していないため、Bさんの質問が的外れに感じる。
Bさんの視点: Aさんが変化点を主張していると信じ込んでおり、さらに情報を引き出そうとする。
これは、他者の発言や意図を自分の認識で解釈し、その解釈が誤っていることに気づかないという誤信念課題の特徴を反映しています。
4. 解決策
Bさんに「誤った二分法だ」と直接指摘しても、誤解を解消できない可能性があります。この場合、以下のステップが有効です:
具体的な説明: 「私はFがなめらかに変化していると言っているだけで、特定の時点を意識していません」と伝える。
誤解を確認する質問: 「私の言葉が『時点Tで変化した』という意味に聞こえましたか?」と逆にBさんに確認し、誤解の発生源を明らかにする。
変化のイメージを共有: グラフや比喩を使って、Fの変化が連続的であることを伝える(例:「川の流れが少しずつ増えるようなもの」)。
このように、誤信念の認識を前提とした説明や質問によって、Bさんの理解を修正することが可能です。同時に、誤信念課題的な状況におけるコミュニケーションの困難さを実感できる興味深いケースと言えます。