投票は公務
ミルが発声投票による公開投票がよいとしたのは,投票行動が公務であると いう考えからである。公務であるから,全員の前で自由な意見を正々堂々と発声によつて伝達すべきであると考えた。 2024-05-02
「わたしは〇〇候補に投票します!」
みたいにはっきりと意思表示するのが常なんですよね。こんな風に。これ4年前の選挙のときに、うちの近所で撮った写真。(うちの町は75%がバイデンに投票した青い町です。)
https://pbs.twimg.com/media/GMdL2VEWYAABnYf?format=jpg&name=medium#.png
TrinityNYC つい先日、近所をワンコ連れて散歩してたらさ、これに似たサインを出してる家があった。どんなのだと思う? これだよもうさ、テイラーが大統領でもいいよ!このメチャクチャな状態、なんとかして!
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nishio アメリカってこんな感じなの?(N=1) 日本とは全然違うね。日本だとなんか言ってはいけないことみたいな雰囲気がある。JSミルは「投票は公務なのだから公開で行うべきだ」と言ったらしいからその影響もあるのかな? Claudeに聞いたら出典を知ってた、助かる
claude.iconミルは無記名投票の導入に強く反対しました。彼は投票行動は公開されるべきだと考えていたのです。その理由は以下の通りです。
投票は公的な義務であり、有権者は自分の投票について公に説明責任を負うべきである。
公開投票であれば、有権者は自分の真の利益に基づいて投票しやすくなる。雇用主などの圧力で個人の意に沿わない投票をさせられる危険が減る。
無記名投票では金銭などの見返りで票の売買が横行する恐れがある。
公開投票により、国民全体の利益につながる良識ある投票が促される。
他方、ミルは無記名投票を支持する論拠も理解していました。例えば、公開投票では地主などの影響力が強すぎるといった議論です。しかし彼はこうした弊害は教育の普及によって是正されると考え、究極的には国民の道徳性の向上こそが健全な選挙には不可欠だと説きました。
nishio.icon原文ではなんと書いている?
The question of greatest moment in regard to modes of voting is that of secrecy or publicity, and to this we will at once address ourselves. (以下略) (CW 19, 488-490)
これを現代英語に意訳すると次のようになります。
投票方式に関する最も重要な問題は、秘密投票にするか公開投票にするかということであり、これについて議論したい。 臆病だとか隠れるためだとかいった感傷的な議論に終始するのは大きな間違いだ。秘密投票は多くの場合正当化できるし、場合によっては不可欠だ。正当に回避できる害悪から身を守ろうとするのは臆病ではない。また、秘密投票が公開投票よりも望ましい場合が全く考えられないとは合理的に言えない。しかし、政治的な事柄については、そうした場合はあくまで例外であって、原則ではないと私は主張したい。
これは、私がすでに述べたように、制度の精神、つまり市民の心に与える印象が、その運用の最も重要な部分の一つである多くの場合の一つである。投票の精神、つまり有権者の心に生じると思われる解釈は、参政権は公共の信託としてではなく、彼自身のため、彼の特定の使用と利益のために与えられているというものだ。なぜなら、もしそれが本当に信託であるなら、公衆が彼の票を得る権利があるなら、彼らは彼の票を知る権利があるのではないか。
以上のように、ミルは公開投票の重要性を強調し、投票は私的利益のためではなく公共の信託として行使されるべきだと論じています。
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"Chapter X—Of the Mode of Voting"の冒頭にこの文章がある。なるほど、投票とは公衆から個人への意思決定の信託であるのだから、公衆はその投票結果を知る権利がある、という主張か。
要約gpt.icon
ジョン・スチュアート・ミルのテキスト抜粋では、公開投票と秘密投票の影響について議論しています。彼は議論が臆病などの感情に焦点を当てるべきではないと主張し、特定の場合には秘密投票が正当化されることを認めます。しかし、政治的な事柄においては、通常、公開投票が望ましいと強調しています。
ミルは、秘密投票(投票用紙を使った投票)が投票者に「投票は個人的な権利であり、公共の義務ではない」という誤った認識を植え付けると批判しています。彼はこの視点が投票者に自分の投票を私的資産として、公共の利益ではなく個人的な利益のために使用するように誘導することを懸念しています。
ミルは、投票は義務であるべきであり、投票者は公共の最善の利益を考慮して投票する責任があると強調しています。これは陪審員の評決と同様であり、個人的な権利として行使されるべきではありません。彼は、秘密投票が公共に対する責任感を欠く行動を奨励する可能性があると結論づけ、これが民主社会における投票の整合性と目的を損なう可能性があると警告しています。