思考の結節点2024-07-20
nishio 「違いを超えて」「協力する技術」の前半をブロードリスニング、後半を、何?デジタル財は複製可能であることによってスーパーモジュラー財になった、そもそも財が腐るときには共同寄託してた、みんなで食べた方が合理的だから、腐らなくなって財の蓄積が起きた、無償での贈与から対価を求めるように nishio 対価として差し出せるものなどないので労働などで人生の時間を切り売りする形になった、この形によって可能になったのが食料の生産に寄与しない常備軍、これを持った組織が強くなり周囲の組織を侵略併合することによって国の形ができていった、服従と保護 nishio 前後して貨幣が生まれる(常備軍も貨幣もメソポタミアに記録がある、貨幣はゆっくり信用を獲得しながら普及していったのでどこの時点が貨幣による価値の交換システムの成立とは言いにくい) 市場による制御システムは武力による国家統治のシステムより効率的であったので大きく成長し地球規模に広がった nishio 我々はみんなこの貨幣システムが普及した後に生まれたので、このシステムが当たり前のものと思い込んでいるが、人類の歴史において今は「コンピュータが生まれた最初の100年」であって、その影響による歴史上の変化の過程にある、大きな特徴はデジタル財が複製できること nishio 複製できるなら作ったものをなるべく多くの人が使った方が合理的である、しかし複製できない財を想定した市場システムが何世代もの間使われてきているので、そのままそのシステムに乗せようとするとミスマッチが起きる、そこでシステムのアップデートが必要になる、ここでFunding the Commonsに繋がる nishio ここでPluralityの「協力の深さと広さのトレードオフの図」に繋がる。 技術の進歩が生産可能性フロンティアを押し広げる例としてSNESとゲームボーイとPSPって比較を考えたけど、わかりやすいんだろうかこれ
nishio 資本主義はこの図の右端で、投票もその少し手前、どちらも「誰であるか」という情報を捨てて、均質な「お金」や「票」というトークンを介して大勢の人間の行動を制御する技術である、貨幣というトークンは国が技術力を注ぎ込んで贋金を作りにくい物理トークンとして大量生産してきた nishio 一方でそれが唯一の解ではなく、今までも商店が「ポイントカード」というウォレットと「スタンプ」というトークンを発行して「10個溜まったらトッピング無料」みたいな「トークンと商品の交換の約束」をして、継続利用のインセンティブを生み出したりしてたわけ。 nishio (ブロードリスニングに着陸したかったのに換金不能トークンによるガバナンスの話になっちゃったぞ?) nishio かつて会話とは数人が集まって行うことだった、ソーシャルメディアによって膨大な人数が相互に考えを交換できるようになった、しかし人間の受け止める能力の側が限界、自分に似た数十人の発言ばかり見てしまうことによって世界に対する認知が狂う nishio 幅広い人の声を聞くことを助ける技術の発展によって人類はより良いコミュニケーションが可能になっていく、まだその方向への変化が始まったばかりで、大勢が使える形にはなっていない。変化の兆しに気づいている人が実験をして事例を作っていってる、例えばこの前の都知事選のように