多様性マネジメント
例えば朝9時に出社することが苦手で、無理に出社させようとすると遅刻を繰り返すエンジニアがいたとする。その人を朝9時に始まる会議にアサインして遅刻してきたとして、多くの組織では彼が悪いと言うことになるだろう。
しかし彼がそういう短所を持っているとしても、エンジニアとして高い能力を持っているなら、うまく配置することで組織にとって有益に働いてもらうことはできる。
つまり彼が価値を生み出すのか毀損するのかはマネジメントの手腕によって変化する。
彼が悪いのでもマネジメントが悪いのでもなく、両者が合わさったことで問題が発生したのである。
対人関係というのはすべてそういうものではないかな。自分も含めて欠点のない人間はいない。
規格化された歯車のような人間がたくさんいる時にはそこをあんまり考えずに適当にマネジメントして、うまく動かなかったら「この歯車は不良品である」と排除すれば済んでたんだろうけど。
短所と長所を理解することが人材活用のための必要条件となる。